■めずらしく短文なレースレポート
「4年ぶりだな…」
「ああ、間違いない、乗鞍だ…」
というわけで、2019年以降コロナで2回連続の大会中止、昨年は社内ルールの県外渡航制限によってDNSになった乗鞍ヒルクライムに、4年ぶりの参加となりました。
コロナの影響によって飛行機が減便になり、鹿児島発朝一の便がなくなってしまい、土曜日に行くとエントリーに間に合わないので、金曜日入りとなりました。
飛行機遠征組にとって、いろいろと不便な世の中になりつつあります…(;´д`)トホホ…
土曜日はいつもの会場近くの宿に、しぞーかの自転車乗りの皆様に便乗させて頂き宿泊、いつもながら宿のご飯が美味しい…(´ρ`)
たぶん10回ぐらいここに宿泊してると思うのですが、やっと宿のおかみさんに名前覚えて貰えました(^^;;
ローラーは事前に宅配便で送っておいたので、当日は宿の朝ご飯を食べて、いつものパターンでアップ開始。
ここでパワーが気持ち良く上がるか上がらないかで、その日の調子がほぼ確実にわかってしまうのですが、今日はニセコの時に続いて今ひとつパワーが乗らない感触で、調子が良ければ270~280wの間でペーシングして、1時間10分切るぐらいで走ることができると計算していましたが、この様子だとそのパワーは期待できないことを悟りました(´;ω;`)
レースに対するモチベーションが全く上がらないままに(いつものことですが…)会場入りし、昨年から採用されたフリースタート方式でのスタートは初めてでしたが、以前のように自転車を並べる必要もなく、早めにスタートライン近くに待機しておけば、最前列に並ぶことができる…という感じでした。
定位置の最前列いちばん右側から7時50分一般男子E(46-50代)スタート。
スタート直後に先頭集団に乗ることもでき、集団は11人ぐらい。
パワーもいつも通り常時300wを下回ることなく走りますが、やっぱり不調のためか息も荒く、ギリギリぶら下がるのがやっとという感じ。
これは6.5km地点の三本滝までもつかなあ~~~と思っていたら、2~3km地点で中切が発生して、先頭6名ぐらいと切れた残り4名(私はこっち)になり、第2集団で走りますが、それでもキツく、4km地点ぐらいで第2集団からも千切れてしまいました。
あーあ、三本滝まで精神力が持たなかったなー…と思いつつ、後からストラバの区間タイムで比べてみたら、先頭集団でクリアできた2019年と1分ほど差がついていました。
すでにこの時点で1分ロスということになり、そこから心拍ベースでペーシングを始めますが、うーんやっぱりパワーが全然出ない…60分なら300wペーシングも可能ではありますが、高地ということも考慮すると、完調であれば270-280wアベぐらいは狙えるはずと予測していましたが、とてもそこまで出せる感触はありませんでした。
それでもなんとか精神力を保ちつつ、心拍170でペーシングを続け、平坦ではエアロフォームでスピードを乗せ、つづら折れのヘアピンではダンシングとぶっつけ本番で新開発したヘアピン直角コーナリング(これがかなり効果的だった)を使いつつ、登りますが、やはり高地になると露骨にパワーが7割ぐらいに落ちることを実感。
4年ぐらい前は2500mぐらいまで大丈夫だったものの、今年はパワーが落ちてきたなーと思った時点で標高を見てみたら2300mちょいぐらいだったので、来年はその辺りもパワーダウンの目安として頭に入れておこうと思いました。
この日はアップから不調だったこともあり、最初からあーもう今日は登るのだるいなーめんどくさいなーと超ローテンションだったのですが、なんとか精神力を保って(意識を飛ばしたとも言う)LT心拍でやっとこペーシングして、第2集団から切れた後は、最後までほぼ一人旅でゴールといった内容でした。
2023乗鞍HC:1時間10分38秒 1248m↑ 19.94km 16.9/32.6km/h 84/112rpm 169/179bpm 260/497w NP263w IF0.855 1099kj Core38.46/38.92° 52:48 気温18° 風ほとんど無し 天候晴れ
公式リザルト:1時間10分33秒527 Av.17.43km/h 一般男子E28位/出走501人中(5.6%の位置)
■感想
ニセコクラシックの後、心拍は上がるもののパワーが出ないという継続的な不調に見舞われ、解決しないままにやさぐれて目標体脂肪率にも全く届かないままに参加した4年ぶりの乗鞍でしたが、ゴール後にサイコンの結果を見る気にならないぐらいのボロボロな精神状態で終了でした。
そんな状況の中、とりあえずリザルト1枚目には載り、とくにクライマー特化の脚質でもないのに、全国レベルのヒルクライム大会で5%の位置につけているのは、普段の練習を継続しているのおかげなのだろうなあ…と感じました。
また、いつもの宿に宿泊されている方の全体を見ていると、夜明け前からローラーでガンガンにアップしている方はごく少数で(というかいない)、コロナ禍以前のように乗鞍に全てを懸けてるぜ!といったガチな雰囲気はなくなり、レジャーとして参加されている方が増えているなと感じました。(それが悪いとは言いません)
どうもこの4年の間に、日本一のヒルクライマーを決めようぜ!といった泥臭い雰囲気の乗鞍ヒルクライムが、まことしやかにトーンダウンしているような印象を受けました。
富士ヒルと乗鞍両方に出ていると思いますが、現代的なイベントとしては、タイム別フィニッシャーリングなどイベント的要素やメディアミックス的な意味合いで、明らかに富士ヒルのほうが成功しているように思います。
乗鞍はどちらかというと昔ながらの厳格な大会という雰囲気が薄れ、5類以降の後も一斉ではなくフリースタートを採用していたり、表彰式を省略するなど、現代に合わせた進化を遂げているのではなく、ただの手抜きになっているように感じます。
私の参加している年代別カテゴリの関係もあるのかもしれませんが、参加されている方も8~10年前の懐かしいハイエンド機材で走られてる方が多く、現代のリアルタイムをガチで追っている方ではないと推察します。
そんな意味でも、無理に富士ヒルを横目に真似っこしなくても、乗鞍ならではの雰囲気を残していって欲しかったかなーという気もします。
そんなことを考えるのも、私が懐古主義的な考え方をする年齢になったのか、乗鞍に対するモチベーションがもう無くなりつつあるのか、自分でも判断できませんが、リザルトを見ていると70代カテゴリーでもガンガンに登られている方も沢山おられますので、自分の意欲が続く限りは、いつまでも乗鞍に挑戦し続けられるのだな…と思いました(^_^;
なんだかんだで、来年もまたここに来ることになると思います(笑)
【機材メモ】
フレーム:TIME アルプデュエズ01 リムブレーキ2020ぐらい?最後のフランス生産品 HAGIBOW BIKEWORKSチューン
ホイール:のむさんがギンギンにギリギリ限界までテンションを張ったレーシングゼロカーボンクリンチャー2018か2019あたり?
タイヤ:コンチネンタルGP5000 CL 25c F5.2 R5.4BAR(標高高いので0.2BAR低め)
チューブ:前後ビットリアラテックス(ソーヨーラテ高くなったなあ…)
コンポ:デュラエースR9100 ワイヤー引き ブレーキのみBR-7900(デュラ機械式12sはよ)
パワメ:なんだかんだで丈夫なぱいおにゃー
ギア比:F50/34 R12-27T(乗鞍は11-30Tでもいいかなあ…)
ジャージ:チャンピオンシステム APEXスピードスーツ長袖裾延長 M
グロープ:チャンピオンシステム レースグローブ M
ソックス:フットマックス ヴェローチェ L
ヘルメット:OGKカブト エアロR2 S/M 白 調光ARS-3シールド
シューズ:LAKE CX332 42標準サイズ
補給:ジャージにポケットがないのでなし(笑)
ボトル:グリコCCD 500mlの半分ぐらい250ml(アップの残り)
当日の人間スペック:体重69kgぐらい、体脂肪率19%ぐらい、アスリートモードで10%ぐらい、機材重量たぶん7.6kgぐらい、PWR3.76ぐらい(低っ)