のりりん鹿児島

基本的に自転車トレーニングと覚え書きです(^-^;

第20回Mt富士ヒルクライム2024 70分43秒 シルバー 年代別26位れぽ

■いつもの長文レポートなのでCopilotに全文を要約してもらいました

- イベントとしての富士ヒルクライムは大盛況で、日本一のヒルクライマーは乗鞍よりも富士ヒルとなりました。海外からの参加者も増えており、アジアの大会として認知される可能性があります。
- 今年の目標はタイム更新で、パワーメーターをSRMに変更し、登りの実走練習を重視しました。
- スタート後の集団ガチャでいい集団に当たり、270w台の集団に乗りました。登りの遅さを考慮してもギリギリついていける状態で、最後まで千切れないよう頑張りました。
- 奥庭駐車場の急坂でペースダウンしましたが、平坦区間でなんとかゴールまで持ちこたえました。
- 元ツールの選手「別府史之」が走っているのを見て驚きましたが、穏やかに楽しんでいる様子でした

- 単独TTモードでの走行中、風や高地の影響で速度が制限されていたことを指摘しています。
- ゴール前の登りで別府選手に抜かれ、最後の最後で後ろにつかれていたことに驚きを感じています。
- タイム更新の目標を失った精神的な落胆を述べ、今年のリザルトについて考察しています。
- トレーニングの質や体調の影響について触れ、来年の目標に向けて全力を尽くす意欲を示しています。

素晴らしいレースでしたね!来年も頑張ってください。

■そしてここからいつものながーい前置き

ここ数年すっかり6月の定番イベントとなったMt富士ヒルクライムに参加しました。
イベントとしても大盛況で、日本一のヒルクライマーは乗鞍よりも富士ヒルとなり、前日のエキスポも大盛況、各リングによる目標を設定することで、チャレンジ意識にも訴えかけることでリピーターも増え、かなり大規模なイベントとなりました。
コロナ過もすっかり過去のものとなり、今年のエントリーリストを見ると、海外から参加されている方が凄まじく増えていることに驚きましたが、会場も日本人ばかりでなく国際色豊かになりました。
こうして海外からの参加が増えていくと、ビオレーサーの社長さんがおっしゃったように、アジアの大会として認知されていくかもしれませんねえ。

とはいえ、私の目的はあいかわらず泥臭いタイム更新狙いです(^^;;

昨年いい感じの集団に乗ったうえにパワーも体重も狙い通りで機材も最新ものを揃えたにもかかわらず、2年前のタイムを1分しか更新できなかったことがショックでした。
パワーメーターもシマノからSRMに変更し、数値的にもシビアなものを得ることができるようになり、あとは登りの実走練習のみ!と思っていたのですが、今年は実走の比率を増やしたものの、睡眠時間を確保しようとすると、ローラーと実走が半々といった状況で、チーム練習会できつい登りで千切れることが多く、登りに関しては去年より遅くなったなーと感じていました。

今年は冬のストレングストレを失敗して腰を痛めてしまい、その回復と対応のために減量開始も遅れたものの、無理な食事制限をすることなく、5月のみで昨年の富士ヒルと同じ体重と体脂肪に持っていくことができました。
ペースプランとしては、いつものBestBikeSplitで計算してみると、現状のsFTPを考慮すると、やはりゴールドは厳しい、というかまず不可能という結果でしたが、集団を利用して空力を改善し、SRMで目標パワーを出すことができれば、当日の集団ガチャ次第ではギリギリ狙えるかも…という数字は計算できました。
今年から50代クラスなので、ゴールドを取ることができれば、入賞や年代別優勝も可能なのではと、登りの遅さを差し置いて思惑だけはいい方向に考えていました(;´∀`)

■鹿児島から移動〜前日試走

台風1号の影響が懸念されましたが、金曜日の飛行機も飛び、金曜日に試走できそうな天候ではあったのですが、やはりこの歳になると移動当日の疲労感が強く、富士ヒル参加のために仕事も前倒し前倒しでやっていたので、睡眠時間も少なめなこともあり、眠気が強く、移動日は早めに寝て、翌日朝イチで試走することにしました。

翌日、今日がレース日だったら良かったのにと思うぐらいの快晴の中、朝イチに富士山パーキングから5合目まで軽めに試走してみました。
やはり登り勾配が5%を越えると顕著に登りの遅さを感じ、5%ぐらいまではいいのですが、要所に存在する急坂(といっても8%ぐらい)の遅さは顕著で、その部分に関しては、ほぼ手の打ちようがない…という感じでした。

■レース当日スタートまで

レース当日、4時50分に会場指定の駐車場に到着すると、すでに20〜30台ぐらいの車が駐車しており、アップを始めている方もいました(;・∀・)ミナサンオハヤイ…
往復宅急便で送っておいたローラーを出して5時20分からアップを開始し、6時にアップ終了してバタバタとローラーを片付けて、6時20分に会場に到着。
6時40分スタートなのでけっこうギリギリ?やっばいなー…と思ったものの、まだ整列しておらず、長蛇のトイレ(小)を済ませる余裕もありました。

今年からスタート待機方法が変更になり、第3スタートの中で8つぐらいウェーブが作られて、各ウェーブ整列後にスタートという方式になりました。
しかしこのウェーブは選ぶことはできず、適当に振り分けられて並ぶ形になるので、速そうな選手群が集まっているウェーブに並ぼうとしても、べったりくっついていなければ、一緒のウェーブになるかどうかは運次第、ということになります。
参加人数を考えると仕方ない規模なので、もうここからウェーブガチャが始まります(^^;;
そしてスタートするのですが、第3だから最速を狙う速い方が並ぶというわけではなく、まわりの方のゼッケンに記載されている目標タイムを見ると、2時間以上を目標タイムにされている方を多く見かけました。
おそらく足切りを考慮して、早めのスタート時間に申し込んでいるのだと思います。
それはそれで個人の自由なので問題ないのですが、できれば過去のタイムを考慮に入れた一般最速の第2.5スタートを作ってくれるとガチャの確立も一般のタイムも上がると思いますが…自分勝手な話でしょうか(;´Д`)

■レーススタート

そんなこんなで、第3スタートの第4ウェーブぐらいでスタートです。
胎内交差点までは、特に混乱もなく皆さん安定した走りで移動することができました。
天候も雨予報でしたが、風は麓はほぼ無風、気温15℃程度と半袖夏ジャージでもギリギリなんとかなる気温で、雨も降っていなかったので天候は暑すぎず寒すぎずのベストだったと思います。

胎内交差点を左折して、左に25kmの石柱(スタート看板)があるところから計測スタート!
今年の作戦としては、序盤10分は310wペーシングで突っ込んでゴールドのトレインを引くまで集団ガチャを続け、10分以内にうまく270wアベ程度の集団に乗ることができれば、ギリギリ65分を切ることができるだろう、という他力エアロ本願な作戦内容でした。

今年は自転車の練習に対するモチベーションが低いのか、昨年は富士ヒル前の対策練習でも、SST20分走から60分走までほぼ完璧にこなせていたのですが、今年はパワーは出ないわけではないのに、精神力が弱く、ほとんどSSTメニューを達成できていなかったうえ、練習会などに参加しても登りのペースが維持できず落ちてしまってばかりでした( ;∀;)
そのことから、おそらくヒルクライムのペーシングも途中で精神力が落ちてしまうのではないか…と不安を抱えていました。
本チャンの富士ヒルなら精神力が維持できるのではーと思っていたのですが、やはりモチベは復活せず、なんとか意識を飛ばしてSRMで300-310wを死ぬ気で表示させるペーシングを行いつつ、いい集団を探します。
途中でなかなか抜くことが出来ないいくつかの集団についてみるものの、アベ240w程度と低めで、これだと70分も厳しいかも…と思い、10分の予定が12分を過ぎてだんだん焦りが出始めてきたところで、下の画像のごちゃごちゃーとした中から一列突破する早い集団が!

というわけで、16分間300wペーシングして、やっと序盤の集団ガチャでSR(SSRがゴールドでURがプラチナか…?)を引き当てることができ、270w台の集団に乗ることが出来ましたヽ(=´▽`=)ノ

去年の超カオスな集団を経験していたので一抹の不安はあったのですが、この集団はペースも安定していて、皆さんコーンや下りに入る時の声がけも完璧で、とても即席でできた集団とは思えない素晴らしい集団でした。
まっすぐ後ろにつけない私のほうができてないことが多い…と自分の未熟を恥じました。

後ろが外国人の方だったので何も言われなかったのかな(^^;;
ペース的にも登りも平坦も上げ下げがなく、しっかり一定ペースで刻んでいく感じで、今年はいい集団に当たったなーと嬉しく思いつつ、もしかすると富士ヒルも集団走が重要ということが周知されているので、その部分もレベルが上がっているのかな?とも思いました。
とはいえ、いい集団で風よけできていたとしても、やっぱり苦しいペースではあるのですが、今年の登りの壊滅的な遅さを考慮してもギリギリついていける状態で、今日はもうこの集団で最後まで千切れないよう行くしかない!という感じでした。

あまりに集団が安定しすぎていて、山岳スプリット終了まで何も考えることもなく、必死に集団についていくことだけを考えて走っていたら、いつの間にか50分が過ぎていました。

私はけっこうギリギリのラインで集団に残っていたこともあり、急坂が続くとヤバいかも…とは感じていたですが、18kmの辺りをすぎたところで7%勾配の2段坂があり、そこのペースアップで落ちてしまいました(;´д`)トホホ…ここで55分。 
やっぱり勾配の強いところでの遅さが仇となりました。
千切れる前に後ろの外国人の方に手信号で上がってもらい、うまく繋げることができたのが唯一の救いです。
とはいえあとは20.8km地点の奥庭駐車場の急坂を過ぎれば、ほぼ平坦区間なので、TTで培った平坦走りで残りは単独でなんとかなりそう…と考えていました。
トップチューブにタイム表は貼っておいたのですが、もうキツすぎて見る余裕はまったくなかったものの、虚ろにサイコンのラップタイムの数字を見る限り、奥庭の時点で62分だったのでゴールドは無理だろうというのは判断できていました。

奥庭を越えたところで、前にゲストライダーのゼッケンが見え、よく見てみると「別府史之」と書かれているではありませんか!
まさかの元ツールの選手が走っているのを間近で見ることができるなんて…と驚きましたが、後ろ姿からは現役時代のようなバチバチのオーラは感じず、穏やかに楽しんでいる感じでした。
情熱大陸に出演していた時代を知っている人間としては、ちょっと寂しい気持ちになりました…老害の懐古主義ですね(^_^;
しかもバイクはトレックではなくオルベアで、意外なバイクのチョイスだなあと思う余裕もなく、平坦に繋がる登りを必死にもがいていく意識しかありませんでした(;´Д`)

その流れのまま別府選手を抜き、平坦区間に入ったらこっちのもの!と言わんばかりに富士山の直線鬼の単独TTモード走りますが、んんんー風の影響か高地のパワーダウンの影響なのか、速度が39km/h程度しか出ない…( ;∀;) 
やっぱりここも当然集団走だよねえ、と思いつつ、そのままゴール前最後の登りに突入して、えっちらおっちら高所でパワーが出ねえぜコンチクショウもがきをしていたら、右から軽やかにシッティングで抜いてくる人が…別府さんではありませんかー

まさか最後の最後で後ろについていたなんて、なかなか体験できないことだなあとちょっと驚きでした(;・∀・)
ちなみにこっからは軽やかなシッティングであっという間に登って行かれました…。

そんなこんなで、富士ヒル最後の踏ん張りどころの登りも、70分を超えてしまうことは明らかだったので、タイム更新もなければゴールドもない…という数値目標を失った精神力からは力が出るはずもなく、200w程度で登って(それでもかなり苦しい)ラップボタンを押すとしっかり70分の文字が出て落胆…ああ、去年よりタイム落としてしまったなー…と残念な気持ちでゴールでした( ;∀;)

■リザルト

2024富士ヒル:23.73km ↑1242m 1時間10分47秒 20.1/39.9km/h 85/115rpm 176/182bpm 252/562w NP255w TSS81 1068kJ 52:48 天気曇→晴微風12℃ 

公式リザルト:1時間10分43秒(70分43秒) Top+8分9秒 50-54歳26位/完走1274人中(2%の位置)年齢別50歳8位/完走256人中(3.1%の位置)

富士の国やまなし 第20回Mt.富士ヒルクライム【公式】

■レース所感

さすがに参加人数の規模が凄まじいことと、年代別、年齢別のリザルト集計に時間がかかって順位等は2日後に発表となりましたが、やはりゴールドを取れば年代別では3位以内入賞が狙えるというリザルトは今年も変わらなかったので、この辺りが50代が目指すタイムなのかと確信できました。

去年に比べると1分11秒タイムを落としてしまいましたが、上のグラフのログのように手を抜いた走りはしておらず、体重体脂肪も去年とほぼ同じで臨みましたので、年代別リザルトの傾向の通り、やはり年齢とともにヒルクライム能力は落ちていくのかな?ということをちょっと考えたりもしました。
にんにんさんの動画を見ていると、もう祭り(選抜)で登るには老いすぎたことがちょっと残念な気持ちです。

2週間前のおんたけTTで左足の筋肉をひどく痛めていた影響も出ていましたが、マジック院長と鍼灸の先生の施術のおかげで、富士ヒルはギリギリなんとか走ることができて感謝しかありませんでした。
今年はなんといいましょうか…目標はゴールドでしたが、それに向けた練習や強度維持など、トレーニングの質が悪かった影響が、そのまま精神力とタイムに出てしまったのかなと。
年齢的にここからタイムが落ちていく方向なのは明らかなので、来年は6月まで富士ヒルゴールドに全振りした練習にしてしまってもいいのかもしれないなーと思いました。
今はただ登りの速さを取り戻したいと思うばかりです。
そんなこんなで、50代になってますます勢いを増して…といきたいところですが、私のように冷静すぎる数値分析で現実を把握してしまう人はだめですね(笑)
でも、諦めずにやれる事をやって、その歳その歳の全力をぶつけ続けていきたいと思います(^_-)-☆

■機材とか

フレーム:スペシャライズド Tarmac SL8 2024 デュラエース完成車
コンポ:12sデュラエース
パワメ:あまりに評価基準が厳しくて泣きそうになるSRM PM9 170mm PCGJ正規品
チェーン:シマノ12Sデュラエース
ギア:F52-36 R11-30Tアルテグラ(直前に日和って54→52にしてしまった…)
チェーンオイル:Muc-Off Ludicrous AF(まだ余ってる)
ホイール:1週間前に届いたCADEX ULTRA50 前後 ぶっつけ投入
タイヤ:Vittoria CORSA PRO SPEED TLR 28c前後 F3.4BAR R3.6BAR マクハル仕様 
補給:ACTIBIKE SPEED WATER カフェイン入り 250mlぐらい
ヘルメット:カブト AERO R2 S/M白+ARS-3クリアバイザー
ジャージ:サンボルト S-RIDE PROワンピース半袖 GINRIN Ver.
ソックス:RxLソックス KEIRIN1 Lサイズ
グローブ:RxLソックス FIT RACING Lサイズ
シューズ:LAKE CX332 42.5標準幅 (2代目)
シューズカバー:ビオレーサー SPDW
カメラ:ソニーHDR-AS300
機材の軽量化とか:特になし 6.9kgぐらい+カメラ重量
当日の人間スペック:体重70kgぐらい 体脂肪率19%ぐらい(アスリートモードだと9-10%ぐらい) CTL65 TSB17 PWR3.84(4倍なくてもシルバー取れるよ!)
機材で改善したいこと:CORSA PRO SPEEDの26c試してみたいのと、サドルを変更したいのと、SL8のシートポストの0°オフセット出てくれないかなーという期待と、登録レースではないので脹ら脛のエアロカバーも使ってもいいんだったことに後から気付いて(´・ω・`)ショボーンだったので来年は使います。