というわけで、S−WORKS TARMAC SL6のサガンモデルが納車されました。
S-Works Tarmac Men Sagan Superstar Frameset | Specialized.com
【購入動機】
今後ロードバイクはディスクブレーキが主流になると思うのですが、最後のキャリパーブレーキモデルのレース用機材が欲しいなーと思ったのがきっかけです。
【他購入候補】
おきなわが終わった11月下旬から動き始め、ANCHOR RS9、785HUEZ RS、TARMAC SL6、Madone9.0に絞って情報収集開始。
希望的には、変なギミックとか特殊独自パーツなどを使っていない、トラディショナルで、整備性の良いもの(ステムなどのパーツ交換が容易なもの)が希望でした。
Madone9.0は整備性としてはどうかなーとは思ったのですが、2018モデルの9.0はコラムが普通のものになって、ハンドルも自由に選べるようになりましたし、アルテグラ完成車でかなり魅力的な価格帯に降りてきたので、以前試乗して気に入っていたこともあって候補に入れていました。
【TARMAC SL6に決定した理由】
雑誌のインプレを参考にして、変なクセもなく乗りやすいというのが、今の自分の好みに最も合ってるかな?と思ったのと、ショップさんの厳正なる抽選でサガンカラーを引き当てたので、後に引けなくなりました(^_^;
なので、試乗なしの一発勝負です。
タイミングが合えばどれを買っていてもおかしくなかったと思うのですが、後はTIMEとスペシャライズドのフレームに乗れば上がりかな?とも思っていたので、これはこれでご縁があったのだと思います(*^_^*)
【実走してみてのファーストインプレッション】
今まで乗ってきたキャリパーブレーキのフレーム(2007Madone5.2PRO GDRmeteospeed 2015LOOK795 2015CerveloR2)との相対比較になります。
一言でいえば、本当にクセのないフレーム。サイズが合っていてよく整備されたSL6をレース当日に突然渡されて走っても、脚のある方なら何も違和感なく乗りこなして結果を出せるはず、それぐらい乗り替えた違和感がないです。
特性的にも、CerveloR2とよく似ていて、丁寧に回してあげると踏み込まなくてもスムーズに力が伝達されて伸びていく感じです。
一体このフレームのどの辺りの動きが、このスムーズな推進力に繋がってるのかと、不思議な気持ちになります(^_^;
この感覚はちょっと試乗しただけでもわかると思いますが、わかりやすいのは4〜5%のゆるい登坂を、インナーギアの片足ペダリングで登ると顕著に体感できます。
坂道なのに、スルッスルッとペダルが下に吸い込まれるように滑らかに動き、軽々と登坂していきますので、思わず笑っちゃいます(笑)
レースフレームをうたっている割には振動吸収性も良く、段差の衝撃があっても初期のガツン!とくるショックを上手く丸めてくれるので、路面のインフォメーションは伝わりながらも、体に不快な振動を取り除いてくれている感覚ですので、乗っててかなり快適です。
レースフレームなので、もう少し路面の状況をガッツンガッツン拾うものだと思っていたので、これにはちょっとびっくりでした(^_^;
これならロングライドも普通に楽しめるんじゃないかな?と思います。
急激な盛り上がりとか、ドラマチックな特性みたいなものは無いのですが、平穏に走ってライダーに負担をかけず、最後まで安定した走りを維持しつつ体力も残してくれるという点では、100kmを超える長距離のロードレース(おきなわとか)にも良いかもしれませんね。
雑誌などで切れ込むので慣れが必要と書いてあるハンドリングですが、個人的には非常にニュートラルでライントレースしやすいと感じました。
普段よく通る右にゆるく下ってから左に90°左折する場所があるのですが、そこを曲がった瞬間に「うぉ!?」と驚くぐらい、狙ったラインを綺麗にトレースして回っていくので本当に驚きました(^_^;
タイヤとホイールは、前のバイクからのキャリーオーバー(EASTON EA90SL + GP4000S2)なのですが、こんないい加減な組み合わせで、かつポジションも出ていない状態でこれならば、セッティングを詰めていけばさらに良くなりそうです。
個人的にこのターマックでいちばん良いなと思ったのは、このハンドリングでした。
思ったラインを綺麗に抜けられるならば、集団内での安定に繋がると感じたからです。
あと、空力や軽量とかは、今の私がデブすぎるのでわかりませんでした(笑)
が、速度が高い状況にあっても、空気の壁にぶつかるような感覚は小さく感じます。
これから今までのフレームと乗り比べて、わかってくるのではないかと思います。
今までフレームやホイールは一発インプレが多かったですが、これからは継続してシリーズで書けるといいなぁと思ってます(思ってるだけかも)
【コンポ組】
サガンカラーはフレームセットのみの販売なので、今回はR8050のアルテグラDi2で組みました。
3年ぶりのシマノDi2ですが、STIレバースイッチのクリック感が上がっていたり、Bluetoothワイヤレスユニットとアプリでカスタマイズやファームアップできたり、変速性能も緻密な機械のように(実際そうなんですが)淀みなく高速に変速するのでびっくりしました。
9070のデュラDi2と比べても相当進化しています。
STIレバーも3ポートになって、上ボタンもついたし、もうデュラDi2を選ぶ必要はないのでは?と思わせる完成度です。
ここ3年ほど別にワイヤーでええやん…と思ってワイヤー引きばかり使っていましたが、この日心を入れ替えた次第です(^_^;
【シンクロシフト便利】
また、ノーマークだったシンクロシフトなのですが、セミシンクロシフトはなかなか使い勝手が良いです。
アウターからインナーに落とすと自動でリヤを2つ上げてくれますし(この辺りは設定で変更可能)、インナーからアウターに上げると2つ落としてくれます。
今までは変速タイミングを測りつつ両手を動かしてガッチャガッチャやってたので、ワンクリックで2つの動作がマクロのようにスッと動くのは快適です。
多少希望のギアとずれていたとしても、Di2は変速が早いのでスイッチを押してすぐ調整変速できますので、その辺りもあまりデメリットにならないかと。
フルでのシンクロシフトは、自動でフロントディレーラーも変速してくれますが、ワイヤレスユニットをガーミンEdge1000とリンクさせておくと、あとリヤ1タップでフロントが変速!という時に画面表示と音で知らせてくれますので、タイミングが掴みやすくなります。
これは初心者の方や、変速を意識せずまったりサイクリングしたい方には良いかもです。
また、ワイヤレスユニットとガーミンをリンクさせておくと、リヤがトップとローに入ったときに警告音が鳴るようになってました。
これはヒルクライム中に「もうギアはないから頑張って踏め」という宣告でもありますので、ある意味ガーミン非情です(笑)
それにしても、1世代であまりにもDi2が進化しているので、本当に驚きました(^_^;
6850や9070を使っている方も、新しいR8050お薦めかもしれません。
【その他】
ホイールやクランク、ステム、ボトルケージは以前使っていたもののキャリーオーバーで、ブレーキだけはダイレクトマウントモデルを持ってなかったので、R9100で新調です。
【ファーストインプレ総括】
R8050…じゃなくて、
ターマックは、いいぞ。
ざっと乗った感じだとこんなファーストインプレしか書けませんでしたが、これからレースやら練習などで使ってみて、体が出来てきてからその都度感じたことなど書いていければなーと思っていますので、長い目でみておくれやすm(__)m