先週末、サイトウ総監督と2人で、スポーツサイクルフェスタin熊本競輪に行ってきました。
なんとこの試乗会、有名メーカーのハイエンドロードバイクを、熊本競輪場をフルに使って思う存分もがいて良いという、通常ではなかなか実現しない試乗会ということで、機材マニアとしてはたいへん楽しみにしておりました(^_^;)
通常は入ることすら難しい熊本競輪場にて、試乗用バイクだけでなく、持ち込みのピストやロードバイクでも自由に走ることができます。
また、カテゴリー別タイム計測会や、熊本の美味しい食べ物の物販ブース、お子様も楽しめるストライダーキッズバイクレースなども行われおり、小さなお子さんから家族連れ、女性サイクリストや本格的な競技志向の方まで、多くの方が楽しめるイベントとなっていました。
試乗できるメーカーは、BMC・GIANT・MERIDA・COLNAGO・TREK・BOMA・YONEXなど、国内販売ではお馴染みのトップメーカーが名を連ねていました。
特にBMCとGIANTは(私的に)なかなか試乗できる機会が少ないので、楽しみにしておりました。
写真はBMC SLR01をお借りするサイトウ総監督の姿です(^_^;)
TREKブースでは、初音ミクカラーのマドン9をお借りして思いっきり試乗することもでき、シマノ鈴鹿や店頭前試乗では味わえない速度を、脚がある限り試すことが出来ました。
というわけで、ページも少ないので(?)個人的に試乗して良かったランキングと、一言コメント。
ペダルは持ち込みのビンディングペダルで統一できましたが、体力の残り具合や、その時の気分、ポジションを厳密に合わせていない点や、サイズが合っていないものもあることを前提に、フーンぐらいの感じで読んで下さい。
【もがける試乗会スポーツサイクルフェスタin熊本競輪 試乗車個人的ランキング】
1位 BMC ALR01 Tiagra
実は今回いちばん乗ってみたかったモデルです。
走り出した瞬間から「こりゃいいわー!」と声が出るぐらいに、低速からフルもがきまで、全域でトルク感に溢れており、とにかく乗っていて楽しいバイクでした。
「この楽しさはありえない…絶対いいホイールがついてるに違いない(;゜ロ゜)」と思って降りてから確認したところ、なんとR500(笑)
でもむしろR500との組み合わせが、アッセンブルとしていいのかもしれません。
これからロードバイクを始めるとして、定価20万円以下の完成車を考えているのでしたら、これを買っておけば間違いない!と言えるほどの、素晴らしい出来でした。
気になる点としては、ヘッドチューブがちょっと長めかな?と思いましたが、どちらかというと純然なレース指向というよりは、オールラウンドな使い方をされる向きのバイクだと思うので、これはこれで良いのかもしれません。
BMCブースの方のお話では、競輪場の綺麗な路面だから振動などを感じない分、アルミでも良いかと思わせるけど、実際の街乗りでは、もう1度試乗して確認したほうが良いですよ、とのことでした。
グレード的にはTiagraモデルで何も不満がなく、これが完成車で194,000円はすごいなーと素直に思いました。
teammachine ALR01 | BMCオフィシャルサイト
2位 MERIDA REACTO5000
チームのF元くんがランプレメリダモデルに乗っていますが、リアクトも気になっていたフレームです。
ハイエンドのTEAM-Eではなく、セカンドグレードの5000になりますが、走っている時の入力に対する反応が素直で、「進む」というフィーリングを感じやすく、そしてスピードもよく伸びる、これまた”走っていて楽しい”を感じるバイクでした。
ダンシングでもがいたときも、無駄な入力のばらつきを綺麗にフレームが吸収して、リズムをライダーに伝えながらも、スムーズに加速するような味付けになっています。
エアロフレーム形状ながら、普通のロードバイクのような自然なフィーリングで、素晴らしく好感触でした。
ホビーレーサーにはTEAM-Eではなく、この5000が剛性的にもベストなのではないかなーと思いました。
弱点としては、やはりBB下ブレーキでしょうか。
頻繁にホイールをアルミとカーボンで行ったり来たりする方は、シュー交換がちょい面倒かもしれません。
それにしても、完成車256,000円でこの完成度は脅威です。
ミドルグレードのカーボンフレーム完成車を狙っている方には、マジで一押しッス!
メリダ -MERIDA- | ラインナップ | ロードバイク | REACTO 5000
3位 GIANT TCR ADVANCED PRO1
このへんからトーンダウンします(笑)
GIANTは意外と試乗会で乗る機会がなく、今回初めてGIANTのロードバイクに試乗しました。
プロペルが気になっていたのですが、モデルチェンジしたTCRのほうに乗っておきたかったこともあり、試乗。
バンクで走った限りでは、何かほんの少し曖昧な遊びの部分がある、すっきりしない感触がありましたが、全体的にオールマイティな優等生だと感じました。
しかし自分で欲しいか…と言われれば、あまり興味が湧かないなーといった感じです。
GIANTさん、あまり気の利いたことが書けなくてスミマセン(´;ω;`)
2016 Giant Bicycle [TCR ADVANCED PRO 1]
4位 TREK MADONE9
チーム内では愛称「ぱかぱか」と呼ばれている、最新型ハイエンドMADONEです。
余分な力を無理に加えなくても、ストレート後半はスーーッと伸びていき、それはまるで、自分のまわりの空気の層が無くなったような錯覚を覚えるほど。
その辺りがさすが最新のエアロロードを感じさせますが、全体的に見るとTREKのバイクらしくクセがなく、妙な入力を入れてもバイクは暴れることなく、あくまで平穏を保ちます。
なんというか、ロードバイクに乗っている人間のほうが、逆にバイクにコントロールされているような感覚でした。
今回試乗した中で、長丁場のレースを疲れずに、最後まで意識せずとも脚を残しておけるのは、このバイクがいちばんだと思います。
とびきり過剛性な感じもありませんでしたし、予算に制限がなく、レースを中心に走る、年配の方にオススメしても良いような気もします。
2年前のスピードコンセプト(2ndジェネレーションモデル)よりもずっと洗練されていて、技術の進歩に驚くばかりでした。
Trek Bikes - The world's best bikes and cycling gear | Trek Bikes
5位 YONEX CARBONEX HR
ノーマルモデルは何度も試乗しているのですが、HRは一度も乗っていなかったので、今回初試乗。
なんというか、とにかく記憶に残らないバイクでした(^_^;)
もがいたときにうまくリズムが合わず、試乗後YONEXブースの方にそれを伝えると、
「このバイクは、ピンポイントで2時に踏まないと進まないようになっています」
って、そりゃハードル高いバイクだなぁ、ちょっと私には無理かも…ということで、ここ一年で高まっていたYONEX熱は、急速にしぼんでしまいましたとさ( ´△`)
ROAD BIKE ロードバイク | ヨネックス(YONEX)
6位 BMC SLR01 Ultegra
これまた印象に残らなかったバイク。
ALR01の直後に乗ったのですが、うーん、ほんとに記憶に残ってない…。
やはりトップグレードのSLR01ではなくて、サードグレードのSLR03に乗ってみるべきだったなあと後悔でした。
LOOK795もそうですが、トップグレードはヒョイと乗っただけでは、わからない事がほとんどだと感じます。
世界トップレベルのプロが乗るバイクなので、一般人の脚では、それをすぐに感じ取れるほどの走りはできないですね(´_`。)
teammachine SLR01 | BMCオフィシャルサイト
というわけで、ロードバイクでじっくり試乗したのは、以上6モデルでした。
その他にも、エモンダSLやドマーネ5、プロペルやVIDE、ノーマルCARBONEX、SLR02・03にも試乗してみたかったのですが、計測会を挟んで、たっぷり4時間ほど試乗時間があったにもかかわらず、試乗順番待ちや計測会の準備などもあり、なかなか全部が全部を試すことはできませんでした。
それでも、自分の最高速まで本気でもがくことができる、競輪場での試乗会は貴重ですので、ぜひまた機会があれば開催して頂きたいです( ´ ▽ ` )ノ
って、もしかして空気読まずにマジでもがき倒してたの私だけ…?
試乗会の合間に、ハロン200m(ピストのみ)、スタンディング500m(ピスト・ロード)のタイムトライアル競技が行われました。
試乗のみのつもりだったのですが、サイトウ総監督から「エントリーせんか!」と怒られましたので、鬼嫁のLOOK795を引っ張り出して、ロードスタンディング500mに参戦です(´;ω;`)
写真は会場に来られていたLOOK乗りの方にお声がけ頂き、ルックルックルックこんにちは(笑)
675のプロチームカラー初めてみましたが、やっぱりかっこいいですね〜
2016のカラーよりも、2015カラーのほうが好きなので、2015モデルを買って良かったです(*´〜`*)
みなさんLOOKいいですよLOOK(鬼嫁ですけど)
この日はゆるい計測イベントかと思っていたのですが、九州学院高等学校の自転車競技部の皆さんが、試合前の調整で走るとのこと(゜ロ゜屮)屮
まさか九州トップレベルの本気走りを生で見ることができるとは…来て良かった。
全員が車列を組んで声がけしながらローテーションする様子も、チーム練習として参考になりましたし、実際の本気走りも大迫力で、今後の練習内容の考察としても参考になりました、ありがとうございましたm(_ _"m)ペコリ
そしてロード部門のウォームアップ開始。(撮影:サイトウ総監督)
そういえば795でバンク走るのは初めて…というか、根占のバンクを走ったのがもう2年前のことなので、バンクの感触を思い出しつつ、体のニュートラルを修正しながら、アップ周回を5周ほど行いました。
脚が暖まってきたところで、ストレートでちょこっとスプリントしてみたところ、うわなにこれ!すンげえーー伸びる!
ストレートエンドでは他のロードバイクと最高速は変わりませんが、路面が滑らかで、かつ、いいかげんな走りでもグリップするバンクでは、今回試乗したロードバイクの中で、795が最も楽しいと感じました(^_^;)
そんな好感触の鬼嫁とともに、スタンディング500mの4組目1番手でスタート!
ある程度固定ギア風に加速しようと、52-17(3.05)のギア比でスタートしたところ、見事にリズムが合わずスタート失敗(´_`。)
そして加速とコーナーはシッティングで、ストレートとゴール前ではダンシングでもがくという、セオリーとまったく逆なことをしてしまい、ゴール時のガーミンのオートラップは51秒(´;ω;`)
優勝タイムは39秒18で、なんと現役競輪選手より速いタイムでした。(ガチやん)
競技直後のアナウンスでは、2位が40秒55、3位40秒70とのこと。
「ああ〜まだ2位にも10秒以上も差があるのか…」とガックリしていたところ、最後に張り出されたラップタイムを見てみると、41秒94で6位と、個人的にはなかなかいいタイムが出ていたことが発覚(・∀・)
ダメダメだったと思っていたので、そこそこのタイムが出た事が嬉しかったです(´∀`)
試乗と競技終了後は、ゆっくり物販ブースをまわり、熊本馬肉煮込みカレーを食べました。
言われなければ馬肉とわからないほどにトロトロに煮込んであり、カレーのほどよい辛さと相まって、たいへん美味しく頂きました。
物販ブースではコラッジョ川西の田選手が、アスリチューンを頑張って販売されていたので、応援の意味も込めて2箱購入。
また、熊本や福岡のお知り合いの方々ともゆっくりとお話でき、飽きることなく1日中イベントを楽しむことができました。
最後にフリー走行と試乗時間が1時間程度残っていたのですが、高速が込まないうちに、早めに帰宅の途につきました。
ロードバイクの試乗会、物販、記録会と、盛りだくさんで、たいへん楽しく過ごせたイベントでした。
開催されたサテライト中洲さんお疲れ様でした&ありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ
またこんなイベントがあれば、もっとたくさんの人を連れて、遊びに行きたいと思います(^_-)-☆