のりりん鹿児島

基本的に自転車トレーニングと覚え書きです(^-^;

糖質制限を2週間ほど行って感じたこと

FJTさんのブログで糖質制限のお話が取り上げられていたので、自分の体で人体実験してみました。

実は5年ほど前に体重を103kg→75kgまで半年でダイエットしたときも、一つの試みとして、糖質制限食を試したことがありました。

しかし、その時は5日でギブアップでした。

当時実践してみた時は、とにかく頭がボーッとして、生活や仕事をやっとこなせるレベルで、これではまともに生活できないと感じて、すぐ運動とカロリー制限中心のダイエットに戻しました。

この頃は脂肪肝で、血液検査の数値も悪かったので、肥満で肝臓を悪くしている方が糖質制限ダイエットをやろうとすると、こうなってしまうという典型のパターンだったのかもしれません。

あの頃と比較すると、今はだいぶ体も安定した状態になりましたので、また別の結果を得ることができるのではないかと、ちょうど1ヶ月ほどレースもないので、ダイエットがてら試すことにしました。

一通りの知識は頭に入れておきたいので、「主食をやめると健康になる」と「炭水化物が人類を滅ぼす」をざっくり読んで、概要を頭に入れてからスタートです。

 

具体的な食事の内容としては、

1.朝、昼、夜の食事を、炭水化物20g以下/1食に制限

2.ご飯、パン、ニンジン、カボチャなどの食べてはいけない(書籍で×印がついている)とされる食物は全てカット

3.おやつはツナ缶、鳥刺し、ナッツなど、低炭水化物のもの(脂肪は無視)

それほど厳密にではなく、これぐらいの取り決めで行いました。

あと、糖質制限食にすると、どうしてもカロリー摂取量が激減してしまう事も知っていたので、通常とは逆にカロリー不足にならないよう、スマートフォンアプリでカロリー管理を行いました。

↓このカロリー管理アプリはとてもよくできていますので、カロリー管理ダイエットにもお勧めです

https://play.google.com/store/apps/details?id=dev.distudio.calorienote

 

3月26日~4月8日までの体重と体脂肪の測定結果としては、

f:id:k_ushiyama:20140409124856p:plain■体重 3月26日スタート68.7kg→4月8日終了65.6kg -3.1kg(最低値65.4kg)

f:id:k_ushiyama:20140409125735p:plain

 ■体脂肪率 3月26日スタート12.2kg→4月8日終了11.3kg -0.9kg(最低値10.7kg)

ということで、体重は4.5%の減少、体脂肪率は7.3%の減少ということになります。

数値だけでみると体脂肪率はそれほど減ってないように見えますが、元の体脂肪量比で考えると、減少幅は大きいです。 

そして体への影響についての所感ですが、

・4日目あたりで精神的にきつくなるが、この辺りが峠だったようで、これを越えると楽になった

・10~11日目あたりで、軽く頭痛がする(そういう傾向にあるそうです)

・1週間程度で、お腹周りはたしかに痩せてくる

・しかし同時に、今まで隆起していた筋肉も見えなくなり始める

・甘い物や炭水化物を食べようという食欲は、たしかになくなる

・お腹がグーッとならなくなる(お腹がすかなくなる)ので、馬鹿食いを防げる

・食後に眠気がなくなるかわりに、朝早く起きることができなくなった(夢をやたらと見るようになったので、睡眠が浅くなった?)

・10日も過ぎると、普通に炭水化物なしでの生活も不都合はなくなる

ということで、これぐらいの影響なら糖質制限食を続けても大丈夫なのでは?と思われそうですが、日常的にスポーツをしている(競技として自転車に乗っている)という点を加味すると、いろいろと不都合が出てきました。

 

自転車に乗るうえで不都合に感じたことは、

・糖質制限5日目に開催された、チーム練習会ログのパワーカーブを見ると、通常の三分の二程度のパワーしか出ておらず、この日は平地トレーニングだったのにもかかわらず、A班に全くついていけなかった

・走行中の補給という観点から考えると、補給食のほとんどが糖質や炭水化物の塊なので、糖質制限の補給食となるとナッツを食べるしかないので、ハンガーノックの危険性が常につきまとう

・ロングライド時の補給という観点から考えると、コンビニで食べることができるものがほとんどない

・体や精神的に糖質制限に慣れてきても、やはりパワーが戻らないところを見ると、筋肉が痩せてきている感がある(普段持っている鞄なども重く感じる)

・カイロの先生に、筋肉の状態を確認してもらったところ、筋肉は以前よりゆるんでいるものの、関節が非常に硬くなっていて、ほぐすのが大変…と言われた

 などなど、たった2週間で何を…と言われそうですが、やはり明確にパワーカーブの数値や体感的なフィーリングで確認できると、このまま1ヶ月続けるのは怖いところがありました。

 

というわけで、2週間の実験期間を経て、今回の糖質制限食実験は終了ということにしました。

普段運動とは無関係の方が、ダイエット目的や筋肉量を無視したウエイトダウンで行うには、効率の良い方法かもしれませんが、自転車競技には向いていないのではないかな…というのが、短期間の人体実験をしてみた私の所感です。

これを行うならば、オンシーズンではなくオフシーズン直後の11月ぐらいが適切のような気もします(12月は忘年会シーズンですし、それより寒くなると脂肪があったほうが体調管理が楽です)

とはいえ、糖質制限からスタートするボディビルジムなどの記事も多く見かけますので、それなりのデータが蓄積された指導のもとに行えば、パワーを維持したままウエイトダウンも可能なのかもしれません。

素人知識だけでチャレンジするには、ちとリスキーではないかな…と感じた今回の実験結果でした(・∀・)ノ 

主食をやめると健康になる ー 糖質制限食で体質が変わる!

主食をやめると健康になる ー 糖質制限食で体質が変わる!

 

 

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

 

それでも試してみたい!という方は、FJTさんもお勧めしていたこの2冊を読んでみると良いかと思います。

私が実際に読んでみた感じでは、とりあえず糖質制限食の実行だけを考えているならば、上の「主食をやめると健康になる」のみでOKです。

下の「炭水化物が人類を滅ぼす」は、本の半分は理論の背景をつらつらと書いた文章になっていて、実践という点では上の書籍とかぶる部分も多く、知識的要求を深めたいという方は補完的な意味で読まれてみると良いかと思います。