のりりん鹿児島

基本的に自転車トレーニングと覚え書きです(^-^;

2022ツールドおきなわ市民210 71位 5時間56分26秒 完走 レースレポート

■2022ツールドおきなわ市民210 71位 5時間56分26秒 完走 レースレポート

※いつものパターンで来年の自分に向けての覚え書きになります(;´∀`)
どうでもいい細かい内容が超長文で書かれていますので、興味のない方は読み飛ばして下さいね(^_^;
逆に、210kmの完走レベルはどれぐらいの走りが要求されるか?という情報を求めている方にとっては、区間に分けたパワーデーターも掲載しておりますので、おおよその目安にして頂けば幸いです(・∀・)ノ

■210km参戦動機

2015年の初エントリーは後出しの仕事関係結婚式でDNS、2017・2018は100kmマスターズ、2019年は140kmマスターズで計3回出場しているツールドおきなわですが、2020年に140kmマスターズにもう1度出て、翌年2021年に210kmに挑戦しようと計画していたら、コロナ禍のために2020-2021年は中止となり、その間に年齢も50が近くなってしまい、年齢的な体力や筋力の低下を考慮すると、今回の開催が最初で最後かもしれないと思い、2022シーズン最初から210にエントリーすることを決めていました。

これまで4年間練習を継続することで、フィジカルだけはレースを走ることができるぐらいにはなっていましたが、100〜140kmぐらいの距離であれば、練習会やレースなどで経験しているものの、レースペースで210kmを走る、というのは未経験でしたので、今までのトレーニングや補給方法が果たして通用するのだろうか…という不安のほうが大きかったです。
しかし、とりあえずでも出場して経験してみないと自分に何が足りないのかもわかりませんし、今までやれるだけの事はやってきていると思っているので、現時点での実力と課題を把握する、という気持ちで臨もうと考えました。

練習としては、おきなわのために特別に対策するということはなく、3ヶ月前からCTLを適正な数値に上げる、極端な減量はせず2ヶ月前からレース体重に調整していく、2週間前から現地のコンディションの確認を始め、けっこう暑いという予報が出ていたので、暑熱対応を行った程度になります。
今年はJBCFレースにも出てシーズンを継続してレース慣れしていましたし(結果がどうであれ…(笑))、JCLきらら浜2+3時間耐久エンデューロで、1時間の昼食休憩を挟んで午前午後に分かれていたものの、合計でエンデューロレースを200km/1日で走ることはできましたので、長距離をレースペースで走るために、何が足りないかという課題も得ることができました。

それを踏まえて考えると、おそらくNP240wIF0.8ぐらいのペースを維持(直感でしたが、なぜかイノクチさんレポートと同じ見解…)して、グルペットの集団で完走するぐらいはできるのでは…と、自分の中では予想していました。

■前日沖縄入りと飛行機減便と全国旅行支援の影響で激混みの沖縄

沖縄には土曜日入りして、1人で名護のホテル泊でした。
コロナによる飛行機の減便で、鹿児島からは1日2便しかいなくなり(以前は4便あった)、朝の便も遅めになってしまったので、10時出発の飛行機でも、前日エントリーの締め切りの15時に名護到着ギリギリといった感じだったので、来年は金曜日から前泊したほうがいいかな、と思いました。
鹿児島から沖縄までは飛行機で1時間程度と、けっこう恵まれてる近さなので、ついギリギリでスケジュールを組んでしまうんですね(^_^;
ちなみに帰りの飛行機も、鹿児島行き最終便19時55分というのがなくなってしまったので、何かあったときのことを考えて(できれば何もないことを願いますが)、全国旅行支援を使って後泊する予定を組みました。
なんだかコロナ禍でいろいろと情勢が変化して、今までどおりのおきなわ行きということもできなくなりましたね…( ;∀;)

到着してレンタカーを借りますが、全国旅行支援の影響か空港は激混み、レンタカーも激混みで、空港周辺の道路は大渋滞で、レンタカーを借りるまで1時間以上かかり、すでにここで疲労が…(;´д`)トホホ…
土曜日はあいにくの雨模様で、予報では日曜日の朝には雨が上がる、となっていましたが、この雨の中、外で自転車の梱包解くのはきついなあ…と思っていたのですが、少し広めの部屋を予約していたので、機材梱包を解くスペースがあり、そこで自転車を組み立て、ゼッケンやセンサーを取付け、移動疲れから20時には寝て、翌朝4時起きして朝食やシャワーを済ませて、タイヤのエア圧をチェックしてさー行くか〜〜〜(この時点でかなりやる気がない)と、5時40分ぐらいにホテルの外に出てみると、やっぱり昨日に引き続き雨( ̄□( ̄□( ̄□ ̄;)!!ガーンガーンガーン………
今年はJCLオートポリスなど、雨のレースで結果が良かった経験がないので、落車リスクや視界不良などを考慮すると、しんどい行程になるだろうなあ…と、精神的に辛いままにスタート会場に移動。
30代の前半はかなり目が見えていたので、悪天候になれば悪天候になるほど面白くて元気だったのですが、最近は老眼で視野は狭くなるし、暗いところは見えなくなるしで、悪天候はなるべく避けたい気持ちのほうが強いです、歳とったなあ(^_^;

■スタート会場へ

6時から手荷物受付だったので、スマホやらレンタカーの鍵が入った袋を預けていたら、隣にパラボラジャージの方が居られたので、あれっ?もしやミズマチさんでは?と思ったらやっぱりそうで、まさかこんな偶然のタイミングでお会いできるとは〜と思いつつ、少し情報交換などお話して、雨は滑りやすいので気をつけましょうということで、お別れしました。

そしてこの後ミズマチさんは50kmフィフティで優勝されました、すごい…(;・∀・)

6時20分ぐらいに招集会場についたので、前回大会の成績から、いちおうシード番号(ゼッケン449…なんと縁起が良さそうな番号)を頂いていたのですが、とりあえず市民210kmの看板の列に自転車を並べました。
スタート1時間前なのですが、2台ずつで、だいたい前から20番目ぐらいで、意外と並べている方は少ないなーという印象でした。
210kmは序盤が平坦ですし、全体が長丁場なので、後ろからのスタートでも問題ないということなのかな?と思いつつ、7時が近くなっても雨が降り続いていたので、屋根のある場所で待機していたところ、スタート30分ぐらい前から、スタート地点への移動が始まりました。
そのとき自転車を起こそうとしてお隣にいた方をよく見てみると、あれっ?イノクチさんではありませんか…63歳で市民210kmにチャレンジというハンパなく元気なお方です(^_^;
じてトレさんの記事がきっかけで、ずーっとブログを読んでいたのですが、目標レースがほぼ同じなこともあり、いつも参考にさせて頂いていましたが、3年ほど前にコロナ禍のZWIFTトレーニングがきっかけでSNSで繋がったご縁でした。
最近はスマートコーチングの合宿も、仕事スケジュールの関係で行きたくても参加できないということもあり、今までイノクチさんとゆっくりお話することもできなかったのですが、スタート前30分で何年分かというぐらいお話ができて、スタート前の緊張感を保ちつつも、リラックスしてスタートに臨むことができて嬉しかったです(*^_^*)
前回はZWIFT繋がりのオガワさんとお会いできましたし、普段リアルでお会いできない方と、偶然お会いできるチャンスがあるのも、おきなわの面白いところですねヽ(=´▽`=)ノ

■レーススタート〜本部半島平坦

スタートの並びは、前列から4〜5列目といったところ。
140kmや100kmのときは、スタート前にシード選手の招集が別にかかっていたのですが、210kmは自分から前に行かなくてはならないようで、スタート前になると横の歩道からシード選手がぞくぞくと前に集まっていました。
なるほどなーそういうことかと思いつつ、まあ道も広いし、序盤の平坦で集団が落ち着いたあたりで、横から上がればいいか?ぐらいの楽観的な考えでしたが、これが甘かった(;´∀`)

結局スタート時間の7時27分になっても雨はやまないまま、いよいよスタートの号砲がなり、クリートキャッチを少しミスりましたが、序盤から爆上がりのスタートではなかったので、なんとかリカバリーして、集団内に留まることができました。

それにしてもスタート後のテンションがこのシーズンのレースで最も低い感じで、考え得る限り普段と食べるものや生活パターンを変えずに体調やコンディションを整えていたのですが、肝心のレース精神力が、ここ一番で最大値で発揮しなければならないタイミングだというのに、絶望的なぐらいに低く、どうしようもなかったです(ーー;)
とりあえず最初の平坦を走ってるうちにいつも通りのパターンで精神力が立ち上がるだろう…と考えつつ、序盤はとにかく集団から落ちないことを目標に走りました。
本部半島は自動車では観光で回ったことがあるものの、自転車でフルコースを走るのはほぼ未経験でしたので、Youtubeの動画で数回はローラーしながら見ていたのですが、いまいちコース全体のイメージが掴めていなかったものの、50kmオープンの経験豊富なトミタさんから、水族館前に少し登りがあるぐらいで、あとはほぼ平坦ですよーというアドバイスを頂いていたので、登りで遅れないようにしながら、筋持久力をできるだけ温存するように走り方を心がけました。

しかし、降り続く雨と、濡れた路面に太陽の逆光が反射して、光の入力コントロール速度が衰えている老眼にとっては、ほぼ前が見えない…という状況のなかで、本部半島を回る感じになってしまいました。
なんとなく集団の左端にいたのですが、先にスタートした50kmで落ちた選手がポツポツと左側を走っているため、その度に避けなければならず、精神的にも疲労が積もっていきます(;´Д`)
すぐ集団右に移動すれば良かったのですが、視界不良の中、序盤の不安定な集団の中で横に動くのが恐ろしかったので、その場を維持することになってしまいました。
この辺り、集団走の苦手部分が露骨に影響してますね( ̄~ ̄;) ウーン
そんな中、すぐ右前にロードレース男子部のゴローさんと伊織さん?がいて、この位置は集団のほぼ最後尾なのですが、序盤で様子見しているのかな?と思ったのですが、ゴローさんがタイミングを見て伊織さんを引き上げようと試みていましたが、しばらくするとまた後方に戻っていたので、あまりコンディションが良くないのかな?と思いつつ、そういえばゴローさんはチャリダーに関わったことで自分のレースが出来なくなってしまったのかもなあ…と思いながら走るのでした(ーー;)

本部半島を終えるあたりでトイレストップでけっこうな数の選手が止まり、集団後ろにいた人にとっては、落車が起こったのかと思うぐらい突然の出来事でしたが、さすが皆さん経験者だけあって少し乱れましたが、残った人たちで集団が形成されました。
後からいろんな方のレースレポを読むと、だいたい毎年ここでトイレストップがかかるらしいです。
たぶん雨で思ったより気温が低かったので、トイレが近くなった方も多かったのだと思います。
トイレストップにはおそらく有力選手のほとんどがいたためか、残った集団は速度が落ち、しばらくしてすごい勢いで後ろからトイレ集団が上がってきて、もとの高速ペースに戻り、なるほどこんな感じで合流するんだなーと思いつつ、自分はなぜかこの日はいつものスタート後の頻尿っぷりがなく、走りきるまでトイレストップ無しでいけました(^_^;

■本部半島〜普久川ダムの登り入口

本部半島から左折し、普久川ダムまではほぼ平坦で道幅も広いので、140kmのスタート地点ぐらいまでには前に上がっておかないと、普久川で間違いなく落ちるだろうなあ…と考えていたので、雨も降り続き視界も悪いなか、なんとか前に上がろうとしますが、意外と集団の速度が速く、人数も出走188人と、2019大会以前の規模の半分程度の人数ではありますが、集団が長く伸びているため、先頭まではゆうに50m以上はありそうに見えます。
そんな中、左側を強引に上がって、なんとか集団真ん中ぐらいまではいけたものの、しばらくするとまた後方に追いやられてしまい(というか自分が脚を緩めてるのか…)、なんだかZWIFTのJETTエンデュランスライドでYoutube見ながらペース走してたら、いつのまにか登りで集団から千切れていたというあの感覚を思い出しつつ、中盤まで上がっては落ちてを2回ほど繰り返しましたが、今思うと、進めばふたつと考え、思い切って先頭まで出てしまったほうが良かったのかも?とレースが終わってから思いました。

この時点で50km以上の距離を1時間ぐらいは走っているのに、まったくレース精神力が立ち上がる気配はなく、前に上がろうという気も起きないぐらいに走るだけで精一杯でしたので、動くことができなかった…という感じです(´・ω:;.:... 

140kmのスタート地点(道の駅ゆいゆい)まではそのまま進み、よくよく集団内を見てみるとすぐ右前にマツケンさんがいたり、目の前を普通に森本さんが走っていたりするのを見て、うーん、地味に自転車を続けてたら、いつの間にやらネット上で見るだけで、遠い存在かと思っていた中央の有名選手と同じ集団で走ることができるようになったのだなあ…と感慨にふけりつつ、なんとか集団内には留まっていましたが、雨で視界が悪い中、集団内でまわりに合わせて走ることが精一杯で、思ったよりも補給が取れていないことを懸念していました。
テストなしのぶっつけで投入したペットボトルケージや、苦手な固形の補給食を序盤に摂取するなど、普段慣れていないことをしなければならない、ということに加え、視界不良と、そこそこ速い集団ペースが影響していたと思います。
集団が落ち着いたところで意識的に固形を取るようにしますが、やっぱりくわえたまま走ることができるサロモンのフラスコでジェルを補給したほうが、両手も使えるので精神的に楽なこともあり、次回は固形の補給方法を考えなければならないな…と感じました。
実はこの序盤でなかなか補給を取ることができなかったことが、後々響いてきます。

140kmのスタート地点からは、普久川ダムの登りまではそれほど距離もないので、ここで前に上がらないと〜と頭ではわかっているものの、やっぱり普段の癖で、無意識に集団後方にぶら下がってしまい、結局上がることができず集団後方のまま、登りの能力が落ちていることから、ここで遅れてしまう可能性が高いと考えていた、1回目の普久川ダムの登りに突入することになりました。
TdO210km序盤平坦区間(普久川の入口右折まで) 68km 1時間37分 41.9km/h 160w 148bpm 98rpm

■普久川ダム1回目

登り始めてすぐ千切れるかと思ったのですが、中盤までは意外となんとかついていけていました。

後から高岡さんのポッドキャストで、1回目はそれほど上がらなかったという話が出ていましたが、それでも2019年の140kmマスターズと同じように、メーターに表示される3sパワーは300wを下回らないパワーで登っていました。
140kmマスターズのときは、集団前方からの入りでしたが、今回は最後尾からの入りということで、登りに不安があったにもかかわらず、集団内に留まるには脚(と精神力)をかなり使わないといけない…という最悪のパターンでしたが、中盤ぐらいで、登れる人と登れない人が集団で綺麗に分断され、私はギリギリ登れる人の集団が5m先にあるぐらいの追走できる位置に留まることはできていましたが、やはり当初の予想通り、登りの遅さが露呈し、起伏を一つ超えるごとにジリジリとメイン集団から遅れ続け、終盤には一人旅となり、残りは心拍を保ったままペーシングで登り切る感じでした。

私の最終順位が71位でしたが、出走188人でこの後落ちてくる方も数名程度でしたので、1回目の普久川ダムの登りで、100名以上の選手が落ちてしまったということになります。
逆に考えると、この1回目の普久川ダムを先頭集団で登り切ることができれば、奥や2回目の普久川までレースが繋がる可能性は非常に高くなると思いました。
TdO 普久川ダムの登り 7.26km 325m↑ 4.5% 19分54秒 21.9km/h 272w 173bpm 96rpm
やっぱり3年前の140kmよりタイムが2分近く遅かったです(´_`。) 

■ペットボトルでの補給はやっぱり難しかった

普久川ダム頂上付近のフィードゾーンでは、今年からコロナ対策のため採用された、ペットボトルでの補給受け渡しを経験できました。
イノクチさんのブログを参考に、前後ボトルケージをトピークのペットボトル用に交換し(箕浦製の軽量タイプも買ったもののVENGEには穴位置が合わなかった)、スタート時から、歯で開け閉めできる蓋を取り付けたペットボトルをダブルで使用していましたが、ノーテストのぶっつけ本番で運用したので、ペットボトルが予想以上にグニャグニャで、ケージに入りにくいことに面食らいました(^_^;
水を飲んだ後、一度息を吹き込んでペットボトルを元の形に戻してから蓋を閉め、ボトルケージに収納するという感じで、いつものキャメルバックの蓋も開けないで済むボトルケージと比べると、補給がかなり面倒になり、レース強度の過酷さと相まって、適宜水を飲むというのがかなり面倒で、固形やジェルの補給に加えて、水分補給も予定よりかなり少なめだったと思います、これも後々響いてくるわけでして…。
普久川のフィードゾーンで2本差していたうちの1本は空になっていたので、1本の蓋を外してビブの裾に入れ、ペットボトルはグリーンゾーンで廃棄して、いろはすの水を貰いましたが、出してくれる方が皆さん上手かったので、ペットボトルを取り損ねたり、取ろうとしてバランスを崩したりすることもなく、補給スタッフの皆さん上手いなーと思いつつ、ボトルケージにペットボトルを差して、蓋をあけてグリーンゾーンに捨て、その状態でまた開け閉めできるキャップをねじ込む感じで、この辺りもぶっつけでしたがなんとか上手くいきました(^_^;

■普久川頂上〜奥の登り〜海岸線平坦

しかし1回目の普久川で、先頭と後方の集団のちょうど中間位置で登り切ってしまったため、まわりに誰もいません(;゚ロ゚)
これは大きい集団に復帰できる望みは薄いだろうと思いつつ走ってるうちに、同じカテゴリのオレンジゼッケンの方々5〜6名の集団になったので、ローテーを回して、奥の100kmスタート地点に到達。

100kmのオープンの選手がスタート前の整列している横を抜けて、奥の登りに突入。

ここも同じカテゴリ5〜6名の方とペースで登っていたら、後ろから100kmオープンがスタートしたようで、それに飲み込まれる形で奥を登り切り、海岸線沿いの平坦もその大集団の中で走ることができましたが、やはり100kmオープンのフレッシュな状態での平坦区間はかなり速度が上がり、集団内にいてもかなり速度維持がキツイ感じでしたが、平坦だったので、なんとか2回目の普久川入口までそのままペースを維持することができましたが、この時点で5〜6名の同カテの集団は散り散りになってしまいました。

カテ違いを利用するのはどうなの?と言われそうですが、もう勝負にも絡んでませんし、この海岸線の平坦まで120kmほど走ってきているにもかかわらず、いまだレース精神力が立ち上がっていないので、今日はおそらくもうこれ以上のパフォーマンスで走ることはできないだろう…と意識しつつありました。
そんなわけで、なんとか集団内に踏みとどまることで、テンションを維持した感じになります(ーー;)
TdO 奥の登り 4.05km 186m↑ 4.6% 11分43秒 20.8km/h 245w 163bpm 94rpm

■普久川ダム2回目の登り

そして2回目の普久川に突入しますが、さすが100kmの皆さんの序盤の体力は凄まじく元気すぎで(笑)、あっという間に千切れてしまい、そのままペースで登り、普久川の頂上で水を2本貰いたかったのですが、補給が水→アクエリの並びになっているので、水を取って走りながらボトルケージに差すと、もうアクエリの並びに到達してしまうので、水を2本取るには両手(ポケットは補給食でパンパンで入らない)で持つという必要性が出てくることに気付きました。
ちなみにアクエリの並びの最後におじちゃんが一人だけ水を提供していたのですが、ちょうど箱から出すところで受け取ることができませんでした(;´∀`)
この日は雨が降っていたので、水分もそれほどたくさん必要なかったのかもしれませんが、これが晴れの日だと、何本も取る方法を考えておかないといけないだろうなあ…と感じました。
水2本にしようと思ったのは特に重要な意味はなく、私は距離を走れば走るほど味付きのドリンクを飲まなくなる(水が美味しいと感じる)ので、水分の補給という点だけを考慮して、後半は水を補給するようにしている、というだけのことです。
TdO 普久川ダムの登り(2回目) 21分33秒 7.26km 325m↑ 4.5% 20.2km/h 248w 168bpm 91rpm

■普久川ダム下り〜羽地、ほぼ単独走、そしてゴールへ

登り切ったところで、もうまわりにも選手はほとんど居らず、単独で普久川ダムを下り、学校坂からは、ときどき後ろからきたカテゴリ混在の4〜5人のグルペットに交じったりしていましたが、アップダウンのあるこの区間では、今まで走ってきた距離もあり、カテ違いの方とはペースが合わず、ここもまた登りで千切れるということを繰り返していました。
この時点で、体力はあるものの脚の痛み(攣りではなく腰から下が千切れそうに脚全体が痛い)がずっと出ていて、カフェインの錠剤を2RUNと一緒に適宜補給するものの、レース精神力も結局ずっと立ち上がらないまま、ただただペースで走ることだけを意識して耐えるのみでした。
TdO 学校坂 7分42秒 1.81km 128m↑ 7.0% 14.1km/h 242w 160bpm 84rpm
TdO 高江〜太良 35分37秒 22.75km 228m↑ 38.3km/h 136w 140bpm 89 ←すでにサイクリングペース…
TdO 慶佐次の登り 7分19秒 3.17km 67m↑ 1.8% 26km/h 216w 154bpm 94rpm
TdO 有銘の登り 6分3秒 1.42km 100m↑ 7.0% 14.1km/h 229w 159bpm 84rpm 
TdO カヌチャの登り 3分27秒 1.26km 22m↑ 22km/h 189w 142bpm 79rpm

結局、羽地のふもとまでずっと単独で走り続けたものの、羽地ではもう完全に事切れており、体重をのっけたダンシングでやっと200w出るぐらいで登り切り、トンネルを抜け、今年は災害での工事のため変更されたコースへ直進して、新設の迂回コースに突入しました。
迂回コースは、事前にGoogleマップでおおよその感じは確認していたのですが(時間がなくて現地試走はできなかった)、思っていた以上にダラダラと登る感じで、精根尽きた身体に追い打ちをかけられている感じでした(^_^;
この時点で水分も尽き、あと1本ぐらいペットボトルの水が欲しかったかも…と思いました。
羽地2連トンネルクライム 7分17秒 1.63km 80m 4.9% 13.5km/h 171w 143bpm 72rpm ←もう死んでる(^_^;

その後の、危険地帯と騒がれていた下りのループ部分ですが、ここから眼前いっぱいに拡がる名護の景色を見て、シャカリキ!の最後のダウンヒルシーンを思い出した方も多いのではないかなーと、どうでもいいことを思いつつ無事にクリアして名護の街中に入り、あとは平坦を走りきればゴールなのですが、もう完全に精神力も体力も終わっていて、下半身全体の痛みに耐えつつ、単独でヘロヘロとゴールを通過して、なんとか完走できた…という感じでした(;´ρ`)チカレタヨ・・・
TdO2022 Sprint to Finish 1分3秒 0.6km 34.3km/h 212w 138bpm 99rpm ←スプリントでもなんでもない(;´Д`)

■全体総合データ、公式リザルト

2022おきなわ市民210:201km ↑928m 5時間56分28秒 33.8/75km/h 91/234rpm 150/180bpm 193/711w NP214w IF0.718 TSS306 3737kJ 30821st 53:47 26℃ 小雨中心わずかに曇り晴れ
公式リザルト:5時間56分26秒283 (Top+41分31秒505)  Av.33.90km/h 71位/出走184人中(38.5%の位置)DNF45人

http://www.tour-de-okinawa.jp/COURSE/all_results_2022.html

■レースを終えての所感

3年前におきなわ市民210に参加することを決意してから、まさかの2年連続の中止となり、その間に年齢もアラフィフと呼ばれるまでになってしまいました。

正直なところ、年々長距離耐性や各領域のピークパワーが落ちてきていると実感しつつあったので、全国の猛者たちが集うレース展開の中で走ることができるのだろうか…という不安を抱えながらの参加でしたが、初参加のおきなわ市民210で、とりあえずなんとか完走できた、という結果になりました。

コロナ禍からの3年間、実走練習の割合が劇的に減り、ローラー中心のトレーニングになったことで、登りの身体の使い方を忘れてしまい、登りが劇的に遅くなってしまったことと、序盤の本部半島での余裕がない状態からの補給失敗から始まり、水分も補給食も、全体を通してうまく補給できなかった事が、1回目の普久川ダムで千切れたり、後半ハンガーノックで力が出なくなってしまった要因だと考えています。

1回目の普久川ダムで思ったのは、ちょうど私のあたりを境に、登れる選手と登れない選手がスパッと分かれているということでした。
トップは18分台と比較的ゆるいペースだったと、高岡さんのポッドキャスト上位の選手のレポートにもありましたが、2019年の140kmマスターズとほぼ同じペースであり、やはり普久川の約20分の登りで落ちないようにする(可能であれば余裕を持って先頭集団内に留まる)というのは、210(100と140もですが)の最低条件だと思います。

そこさえクリアすれば、序盤の本部半島は平地主体なので、落車等なければまず千切れることはないですし、奥の登りから海岸線も、1回目の普久川をギリギリでも集団に残ることができる方であれば、2回目の普久川に問題なく到達できると思います。
そこでトップ選手がどのように動くのかを見きわめ、それに対応しながら、学校坂から始まるアップダウンの連続区間までに可能な限り脚を残すことと、ペースの上げ下げに対応したインターバル耐性をつけておくことが、レースとして参加できる最低限のレベルではないか、と考えます。
また、先頭集団の方のレポートを読んでいると、やはりおきなわ市民レースは個人個人の戦いであるため、そこまで高度なレース戦略は講じられていないように見えました。

もちろん、あれだけの距離をあの強度で走って、疲労で朦朧とした状態で、その時その時の状況を踏まえて展開を判断すること自体は超高難易度であり、それをやってのけるのがトップ選手たりえる、ということも頭では理解できますが、これぐらいシンプルな考え方でも、羽地のふもとまで集団に残ることは、十分可能なのではないかと思いました。


私が今回最も大きく影響したと感じているのは、摂取できた補給が少なかったことによるハンガーノックです。
ポケットに固形250x4=1000kcal、ジェル系720×3=2160kcalを入れ、全てを食べ尽くす予定でしたが、序盤の雨天での集団走と雨と逆光による視界不良、思ったより平坦のペースが速く、集団が落ち着くタイミングも少なかったので、序盤の平坦で固形を食べ尽くすことができず、レース終了後も固形が半分しか消費されていませんでした。
また、その後も意識的にジェル系の補給を取っているつもりでしたが、レース後に見てみると、ジェルは3分の2ぐらい残っており、おおよそですが実際にレース中に補給したのは、500+720=1220kcal程度と少なすぎる感じです。
スタート前に1600kcalほど食べましたが、カロリー消費が4196kcalであったことを考慮すると、その半分程度しか補給できていなかったことになります。
おきなわ直前の南九州クラッシックでは、定期的な補給が上手くいって結果も出ていたので、補給に関しては少し安心していたのですが、やはり200人近くの猛者たちの集団のなか、雨天という悪条件で補給を食べ続けるということは、私にとってかなりハードルが高かったです。
これを踏まえて、次回からは固形の補給食を再検討し、もっと食べやすいものにしたり、練習強度で固形を意識的に継続して食べる練習も、普段から行うことが必要だと感じました。
タイミングを見て無意識下で補給できるよう、以前もやっていましたが、ガーミンの補給タイマーなどを使って、管理するようにしていこうと考えました。


また、ペットボトルの補給については、課題が多かったです。
最近のペットボトルはエコの観点からなのか、容器がたいへん薄いため、蓋を開けたまま少しでも力を加えて握るとドバッと吹き出しますし、開け閉め可能なペットボトル用キャップをつけても、飲んだ後に息を吹き込んで元の形に戻さないと、ボトルケージから落ちてしまいます。
組織の大きいチームは、ご家族やサポートの方が補給所に配置され、ボトルを用意して受け取られていたようですので、可能であればそのようなサポート体制も考慮に入れたいと感じました。
普久川2回と慶佐次1回だけなので、少人数でもなんとかなるのでは…と考えています。

 

そして、昔に比べ衰えてきた長距離耐性については、練習会でも120〜130kmまでは走ることが多いのですが、だいたい80kmぐらいから脚の痛みが出てくることが、経験則からわかっていたので、来シーズンはエンデュランスベースで長距離耐性をつける練習も取り組んでいきます。

数少ない良かった点としては、この距離をこの強度で走りながら、脚攣りに関しては1回だけ軽く出た程度で、最初から最後までひどい攣りがなかったことです。
電解質の多いドリンクを序盤のペットボトルに入れて補給していたことや、1時間ごとに2RUNを1錠ずつ服用(合計4錠)していたことも影響しているかもしれませんが、現在のポジションに無理がないということや、筋肉量や筋持久力のキャパシティが問題ないレベルにある、ということでもありますので、これは来年も意識して、今と同じレベルが維持できるよう、ストレングストレーニングでコンディションを保っていこうと思います。

以上のことから、ツールドおきなわ市民210は決して無理ゲーではないということが、自分の中で認識できました。
今回の初参加で経験した内容をもとに、問題点を潰しつつトレーニングで体力を維持していけば、来年の49歳でも先頭集団に絡む走りは可能だと考えます。
昔、レベルが高すぎてまったく縁がないと思っていたおきなわ市民210ですが、年間を通した最終目標としてハッキリと認識できるようになりました。


また、今年のおきなわは全体的に九州の選手の活躍が目立っていました。

50kmフィフティーでパラボラのミズマチさんが優勝され、VC福岡のエガワさんが2位でワンツー、100kmマスターでサコマさんがパックさんを下して優勝、210でもロックマンさんが1枚目のリザルトに残っておられましたし(GINRINさんの若手お二人は残念でしたが…)、ほかにもセカンドウインドさんや、オムベロさんや鍛造塾の選手の皆さんも上位のリザルトを残されており、九州勢の選手でモチベを頂いた方は多かったと思います。

そんなこんなで、最近は年齢的な立場上での責任も大きくなり、来年も自転車ばかりやっているわけにもいかなくなり、もろもろレースを続けていくのが厳しい状況ではありますが、また来年も必ずおきなわ市民210にチャレンジしたいと思いますヽ(=´▽`=)ノ

■機材とか

フレーム:スペシャライズド VENGE PRO 54サイズ(完成車)110mm12°ステム
コンポ:アルテグラDi2 12s R8100系 ブレーキのみBR-9170
チェーン:デュラエースCN-M9100(12s)+Muc-Off LUDICROUS AF
パワーメーター:パイオニアペダリングモニター
ギア比:52-36T 11-30T(12s)
ホイール:デュラエースR9270 C50 TL前後
タイヤ:アジリストTLR28c チューブレスレディ F4.4Bar R4.6Bar
シーラント:Muc-Off No Puncture Hassle Tubeless Sealant 40mlx2
ヘルメット:カブトAERO-R2 S/M白(バイザー未使用)
シューズ:LAKE CX332 42.5
ジャージ:チャンピオンシステム PerformanceスキンスーツM
グローブ:チャンピオンシステム サマーグローブM
ソックス:FOOTMAXゼブラ L
ボトル:1本目グリコCCD+グランフォンドウォーターMIX500ml 2本目ポカリ500ml
補給食:マグオンバナナ味カフェイン入り6袋(150mlフラスコ)合計720kcalぐらい
とっても美味しいコスパ最高の謎のジェル210gx2 720x2kcalぐらい

最近入手困難と高騰と在庫枯渇してもう買えないだろうと思われるクリフバー×4 250kcal×4
サプリ:カフェイン錠剤100mgx4 2RUN錠剤x4(1時間ごと適宜補給)

当日人間スペック:土曜日朝体重66.6kg(4.49w/kg) 体脂肪率16.4%(アスリートモード8.09%)CTL72 ATL66 TSB-3