■SGX-CA900のパワースパイクを修正する方法
1月にLSDライドした時のSGX-CA900のデータを、シクロスフィアに取り込んでみると、瞬間的にパワータップが異常数値を出してしまったようで、MMPグラフがとんでもないことになってしまいました。
SGX-CA900は、ペダリングモニターのペダリングパワーと、パワータップなどのANT+のパワーを、同時にロギングすることができます。
黒線の「ペダリングパワー」がペダリングモニターのパワーカーブ
紫線の「パワー」がパワータップPRO+のパワーカーブです。
データを確認してみると、最大パワー2814Wを記録していました。
GoldenCheetahですと、エディタから簡単に除去できるのですが、シクロスフィアにはその機能がありませんので、なんとかデータを修正できないかと思い、いろいろ試してみました。
まずはシクロスフィアから、該当FITファイルをダウンロードして、FIT→CSVに変換を行い、Excelで修正を試みました。
しかしシクロスフィアにFITファイルを再アップロードしてみると、ペダリングモニター独自の数値データが軒並み削除されてしまっていました。
どうやら、シクロスフィアからFITファイルでダウンロードした時点で、パイオニアペダリングモニター独自のパラメータ(ペダリング効率など)は、全て削除され、基本的な数字のみ残る仕様のようです。
というわけで、直接SGX-CA900内部のログデータを修正することにしました。
生データ状態のログファイルは、".db"という拡張子になっています。
いろいろ調べてみると、SQLiteというデーターベースファイルのようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/SQLite
Windows用フリーソフトのSQLite Database Browserで、.dbファイルを開くことができます。
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/sqldbbrowser/
Browse Dataタブを開き、Table:タブで「antpower」を選び、横にある虫眼鏡アイコンをクリックすると、指定数値を検索することができます。
4460のrecord idのところに、2814の文字列が見つかりました。
ちなみに、上の4459には、10050というとてつもない数字も記録されていますが、上限値を超えているためか、ログには反映されないようです。
エディット機能もついていますので、該当の数字を0にして、Apply Changesを選択します。
あとは保存して完了です。
該当ファイルを、シクロスフィアのアップロード機能を使って、再度アップロードします。
無事にペダリングモニター独自のパラメータを維持しながら、パワースパイクを除去することができました。
このような異常数値を、パワータップが記録してしまう事はまれなのですが、放置しているとMMPグラフがすごいことになってしまいますので、どうしても気になる私のような方は、自己責任で修正されてみて下さい。
【巻末のおまけ】
先ほどのログに基づいた、パイオニアペダリングモニターと、パワータップPRO+の同条件でのMMPグラフの違いです。
15sec以上になると微妙に違いが出てきますが、ほぼ同じ数値を出していると考えても良さそうです。