神奈川県で定期的に開催されている、向ヶ丘自動車学校サイクルスクールが、なんと鹿児島で「鹿児島サイクルフェスティバル」として地方初開催されることになり、5月5日のこどもの日に、参加してきました。
2017kagoshima-cycle-festival-road.peatix.com
舞台はここ、鹿児島市の南部にあります、谷山中央自動車学校です。
九州自動車道の鹿児島ICから、そのまま繋がっている指宿有料道路の谷山ICを降りて数分の場所にあり、県外からもたいへんアクセスが良い立地でした。
昨年10月、密かに向ヶ丘自動車学校サイクルスクールに参加していたので、それが地方、そして新しい事に対して変化を嫌う鹿児島という風土で開催されるとどうなるのか…と、いらぬ心配をしていましたが、会場はまさにフェスティバル(お祭り)の雰囲気がしっかり演出されており、鹿児島県内のスポーツ自転車ショップと主要バイクメーカーの試乗車が一同に揃い、CIELBLEU鹿屋のブースも併設、飲食店もあり、ミニマムながらも密度の濃い、大人も子供も楽しめる会場になっていました。
午前中はスマートコーチングの内容で、サイクルスクールが開催されました。
講師は千葉合宿でお世話になったO村コーチ、なんと鹿児島弁が通じます(^_^;
レース参加者向けスクールの内容としては、鹿児島で行ったスマートコーチングセミナーと同等で、2時間半ほどのスクールとなりました。
これからレースに出てみたい、ロードレースに出てみたけれど、いまいち上手くローテーションに入ることができない、怖い、どうしたらいいかわからない、という方にはうってつけのセミナーです。
レース指向の方だけでなく、サイクリング向けの自転車の交通ルールや走り方を中心とした、初心者クラスも同時に開催されました。
こちらの講師は、いつもお世話になっているスマートコーチングスタッフY口さん。
小さい子も参加されていて、こういった安全に対しての意識を持っている親御さんは素晴らしいなと思いました。
そしてこの日は、こどもの日開催のサイクルフェスティバルということで、ガチな高校生や、中年のおっさんたちの暑苦しいレースがメインではありません。
この日本の未来を担うお子さんたちに、自転車を楽しんで頂くことが目的です(*^_^*)
ストライダーが流行しているとは聞いていましたが、こんなにたくさんの子供たちが集まるとは…ほんとにびっくりです(^◇^;)
この日のメインのストライダーレースは大いに沸き、子供たちの必死に競争する姿、そして親御さんの雄叫びや応援の絶叫(笑)など、大人も子供も一緒に、たいへん熱くなって楽しめるイベントとなっていたようです。
何より子供たちが楽しそうに走っている姿を見たり、遊んでいる姿を見ることで、見ているこちらも子供たちのエネルギーを感じて元気が出てきます。
この中から、いつか世界に通用する選手が出てきてくれることを、楽しみにしていたいと思います( ´ ▽ ` )
そして子供たちだけではなく、観戦している親御さんも気軽に参加できる、普段乗りの自転車でのママチャリレースも同時開催。
ソロだけでなくリレーでも参加することができます。
皆さん楽しそうに走っていたのが印象的で、ロードレースでなくママチャリレースにすれば良かったと思いました(^◇^;)
午後からは、ガチな登録選手による本格的なロードレースが開催されました。
南大隅高校の皆さんがほぼフルメンバーで参加されており、そのレベルの高さを見せつけていました。
登録カテゴリーのロードレースはまず予選が開催され、ここで15名が選抜されます。
一般カテゴリーでは、1時間エンデューロ、マスターズ1(40歳未満)、マスターズ2(40歳以上)でロードレースが行われました。
ロードレースは1周約1kmのテクニカルなコースを8周ということで、短距離なうえに自動車学校の敷地内なので、レース用のコース的どうなのか?と思われそうですが、
「このコース、面白いですよ(ニヤリ)」
と、前日設営を手伝われた鹿児島ジェットストリームアタッカーズkidoさんの仰るとおり、仕掛けどころ、耐えどころが多くあって、戦略性の高い面白いコースとなっていました。
また、路面もいい感じで荒れていたり砂が浮いていたり補修部分があったりと、いい意味でさながら公道に近い状態で、コース通りのベストラインを狙っていく=最速というわけではないことも、より面白みを増している要因となっていると感じました。
広さも、向が丘自動車学校の1.5倍ほどありますし、コース幅も広いため、より多くの同時走行が可能ですし、前を押さえられたらもう抜けない!ということもありません。
まわりに民家もないですし、本当にこんないい場所よく見つけたなあと、安藤コーチのリサーチは流石としか言いようがありません(^_^;
今回私は、乗れてない分長時間のレースはきついかなと思い、登録ではなく40歳以上のマスターズ2に参加しました。
エントリー数は6名と少なかったのですが、セレクシオン南九州のWさんとHさん、そしてkidoさんと、一緒に走ったことがあり、実力をある程度把握している方々でしたので、1回目のレースはいかに最後まで体力を残して耐えることができるか、という点を考えて走りました。
しかしあまりに慎重になりすぎたのか、後ろについていたキャノンデールのバイクの方が中切れしてしまい、その瞬間を判断できず、アタックがかかったわけでもないのに、中切れを埋めることができず、先頭から落ちてしまいました。
最終的には、WさんとHさんのセレクシオンコンビが安定したローテーションを回し、途中果敢にアタックして前に出たkidoさんも撃墜されてしまい、最後はHさんがチーム同士のスプリントで勝利されたとのことでした。
私は半周遅れで4位。レースを下ろされはしなかったものの、注意力のなさと、普段の練習不足による走力の低下を実感しました。
その点を踏まえて、2回目のレースに参加。
向が丘もそうなのですが、1日に同じ内容のレースに2回参加できるところが、サイクルスクールのいいところ。
何故かといいますと、ほぼ同じメンバーで、1回目のレース内容や結果を踏まえて、戦略を考え直して再チャレンジできるからです。
1回目でどれだけ相手が消耗しているか、自分の体力もどこまで持つか、インターバル時の会話で相手がどのような事を考えて動いていたか、調子はどうだったのかなど、多くの判断材料をもとに、レースの方向性を決めていく楽しさがあります。
2回目もセレクシオンのお二人が勝率の高い同じセオリーで攻めてくるでしょうし、kidoさんと共闘できればいいけれど、私の体力的に先頭集団に最後まで残るのは厳しい…と、この少人数で最後まで生き残るための事を考えながらスタートラインに並びました。
スタートした瞬間、右に居られたWさんがクリートキャッチミスしてスタート失敗したのを横目で確認した瞬間、これは…、ひとりでやるっきゃねえぞ晴香(声:早見沙織)と思い、スタートダッシュで先行逃げ切り開始!
特に戦略も何もなく、TTペースで3周耐えることができれば、エンデューロも含めてトリプルヘッダーで消耗しているWさんとHさんのセレクシオンコンビも諦めてくれるのではないかなー、という、直情的な考えでした(笑)
しかしまあそんなに甘くはなく、2周目ゴール手前の高速コーナーからのクランクで見事に捕まってしまいました。
やはり現在の持久力と技術では無謀ということでした(^_^;
その後、体力を使い果たした私は、先頭についていく事ができず、じりじりと遅れ、最後まで脚を緩めないように走りましたが、またも半周遅れで4位でした。゚(。ノωヽ。)゚。
とはいえ、普段の1発勝負のレースと違って、いろいろと展開を試すことができるのが、サイクルスクールのいいところ。
そして、前にも書いたように、自分の選択した事を、2回目のレースにフィードバックして試すことができるのが、最大のメリットだと思います。
正直なところ、九州はほぼレースに出ている方が固定されていてマンネリ化している部分が少なからずあるのですが、相手の実力を知っているだけに、このような方式でのレースが逆に楽しめるというのも、新たに気づかされた点でした。
飲食ブースも2つ出店されていて、一つは林さんが作る煮込みハヤシライス、もう一つは写真にありますオサレなカレー(すいません最近本格的な飲食店いってないので知識が…)やソーセージ、パスタなどオサレ系メニューを提供しているお店があり、どちらもリーズナブルな価格でおいしい食事を食べることができました(^_-)-☆
ただ、ちょこっと思うことがあるとすれば、もう少しお店の名前をアピールして頂けると、出店した宣伝効果も大きかったのになぁと考えてみたり゚( ´・_・`)
レースの合間には、安藤コーチがMCとなり、各出店ブースを回ってインタビューや商品の紹介などをされていました。
普通のイベントでは、出店したものの、自らアピールすることなければ放置プレイで客待ちの消極的なものになるのですが、このように大会開催側から積極的にアプローチして頂けると、商品やブースの価値もより意味のあるものとなります。
このような積極的サポートを大会開催側がするというのは、自転車関係の大会では希、というか見たことがないです。
これで反応が良ければ次の出店にも繋がりますし、商業的な意味でもよく考えておられるなあ…と感心することしきりでした。
上から目線ではないですよ、素直な感想です。
ですので、サイクルスクールへの出店は、放置プレイのイベントよりも価値があると言えます。
サイクルフェスティバルのラストは、登録選手による決勝レースです。
谷山中央自動車学校のコースは1周が1kmで、観戦スペースからほぼコース全体を見渡すことができ、さらにはJスポーツのように、安藤コーチがレース展開を説明しながら実況してくれますので、ある程度の予備知識があればレースの意味も理解でき、見ていても楽しめるレースとなっていました。
また、最終ストレートのスタートゴール地点が観戦スペースですので、走っている選手も応援で気合いが入ります。
今回は登録選手のほとんどが南大隅高校の選手だったこともあり、目まぐるしく変化する、見応えのあるレース展開を楽しみながら観戦することができました。
次回はぜひ、鹿屋体育大学の全体模擬レースみたいなものも見たいです(*^_^*)
そんなこんなで、カテゴリーが絞られていたにもかかわらず、押せ押せの時間となり、夕方までガッツリとサイクルフェスティバルを楽しむことができました。
最初は本当に鹿児島が初開催で大丈夫なのかなーと思っていたのですが、それは杞憂に終わり、これだけ楽しく充実した大人と子供が一体になって楽しめるイベントを地方開催できた事は、今後の自転車イベントの大きな布石となったのでは、と感じました。
ぜひまた鹿児島だけでなく、いろいろな都市の自動車学校で開催・発展していって欲しいです。
また、自転車に乗れておらずヘロヘロな私が、最後までレースを諦めずに頑張ることができたのは、ブースを出されていた山田さんが、レース毎に最後までコース傍で応援し、見ていて下さったお陰だと感謝しております。
まだ諦めていない、という気持ちを胸に、これからも頑張っていきます!