英彦山サイクルタイムトライアルの翌日はお仕事、そしてその翌日は熊本のHSR九州サイクルロードレースに参加するため、チームの皆さんと一緒に、熊本へ移動となりました。
前回は5月に参加したHSR九州サイクルロードレースですが、ロードレースは今回の9月で最終戦となります。(11月30日は6時間耐久レースになります)
できるだけ多くのロードレースを経験し勉強したいと考え、毎年参加しているツールド南さつまは諦めて、今年はHSRに参加することにしました。
チームとしては、チャレンジクラスにサイトウ総監督、私、ハラダくん、T山さん、H田さん。
エリートクラスに桑畑さんの、計6名でのエントリーです。
受付を済ませ、受け取ったスタートリストを見てびっくり。
なんと普段は人数が少ないチャレンジクラスに40名近くの人数がひしめいています(;゚д゚)
そして、いつも参加者の多いエリートクラスは、九州地域自転車競技大会の日程がかぶっていたせいか、チャレンジクラスの半分ほどの人数でした。
これはチャレンジクラスは気合いを入れて走らないと…と思いながら、開会式を終えた後、試走を行います。
台風が近づいていましたが、天気は曇りで、雨の降る様子はありませんでした。
しかし、西からの風が非常に強く、ホームストレートとコース裏側の登りストレートは強烈な向かい風です。
HSRは周辺がほとんど平野であるせいか、風の影響を強く受けるため、風向きはレース展開にたいへん重要な要素となってきます。
試走を終えてピットに戻り、空気圧を再度チェックしていると、前回の英彦山で凄まじいミスをしていたことが発覚。
英彦山でチーム用の空気入れを初めて使ったのですが、目盛りの読み方を間違えていて、8bar入れるつもりが、80psi(≒5.5bar)しか入っていなかったようです(笑)
どうりで8bar入れてるのに、タイヤをつまんでみると妙に柔らかいなーとは思ってはいました。
サイトウ総監督からは「牛山さんらしかぬミスだな!」と言われ…。
私にもうっかりミスはあります(笑)と言い訳しておきました(^_^;)
ついでにうっかりミスは続き、決戦ホイールについているのは、英彦山で使ったままのヒルクライム用カセット(12-28T)でした。
まさかのうっかり2連発でしたが、どちらにしろHSRはローギアは使わないので、12-19Tがあればヨシとしました(笑)
午前中は試走や体験走行、タイムトライアルなどが行われますので、チャレンジクラス開始の13時までは、まったり待機時間です。
今回はスピードコンセプトがクロネコさんに拉致されていたのと、待機時間中に熊本で個人的所用を済ませる計画だったため、タイムトライアルは見送りました。
朝に弱いハラダくんは、ゆっくり食事がとれるので、HSRはいいですね!と言っていました(^◇^;)
13時から、中学生・レディース・ノービスクラスが混走でスタート!
最後は2人のゴールスプリントで決着となり、ピットロードで見ていたハラダくんは、
「混走クラスでも、ちゃんとレースになってますね!」と興奮していました。
どのクラスでもレースを楽しめるのが、HSR九州の魅力でもあります(*^_^*)
そしてプログラムは30分ほど前倒しで、14時からチャレンジクラスがスタート。
チャレンジクラスといっても、周辺は九州の強豪ジャージの選手ばかりです(´_`。)
よくよく見て見ると、目の前にいるのは、2日前に広島森林公園で開催された、実業団経済産業大臣旗フェミニンクラスで4位の枝光美奈選手です。
この時、女性でもチャレンジ・エリートクラスにエントリーできることがわかりました。
実力のある女子でしたら、ぜひこのクラスにチャレンジしてみるのも良いかと思います。
※写真提供 桑畑さんwithNEX-5R
スタート直後はそれなりにペースが上がるものの、ふるい落としというほどのペースでもなく、けっこうキツイけども、なんとかついて行けるといった感じでした。
5月のHSRでは、1周目の半分辺りで集団から千切れてしまうという悲しい結果でしたが、前回の千切れポイントはうまくクリアできるようになりました。
スタートしてしばらくは集団についていき、どんな選手がどんな動きをするのか、様子をうかがいながら走ります。
それにしても、まわりは九州の自転車ロードレースで有名なジャージの方ばかり(^_^;)
茶輪子練に参加するまでは、こんな集団の中で走ることができるようになるとは、思ってもいませんでした。
3周目が過ぎた辺りで、サイクリングペース程度までに速度もゆるみ、集団内で動く余裕も出てきました。
まわりの邪魔にならないよう、流れに乗りながら、できるだけ集団前方を確保するように心がけました。
そのほうが低速コーナーからの立ち上がりでのインターバルが楽になりますし、後ろで起こる落車を回避できる可能性も高いと、考えたからです。
強風で向かい風が強いため、先頭では積極的にローテーが回っているのかな?と思いながら見ていると、あまりローテーは回っておらず、GINRINさんの選手お二人が先頭を牽いている姿が多かったように見えました。
チャレンジクラスは2.3kmのコースを10周となります。
残り5周になっても、大きな動きもなく(実際はちょくちょく逃げが出たり吸収されたりしていたようですが)、大集団のままで周回を重ねる形となりました。
そして終盤。1人逃げが出ている中、いよいよファイナルラップです。
H田さん、T山さん、ハラダくんが前に上がってきます。
といっても特にチームとしての作戦はなく、各々が自分の考えで走っていました。
ホームストレートからの序盤で、集団の後ろに追いやられて、ポジションをだいぶ下げてしまい、コース反対側では集団の後方位置に下がってしまいました。
この時点で、後半前に上がるのはちょっと難しいかなあ…と考えつつ走っていました。
しかし、コース反対側の向かい風区間のストレートで、集団のペースが下がったのを見計らって、がら空きの左からうまく上がることができました。
50mほど先には、1人逃げのBLKレーシングの選手が見えます。
そのままするすると前に出て、その流れで集団の先頭へなんとなく出てしまいます(・ω・;)
とはいえ、そのまま行けるはずもなく、ストレート前の下りで、左からエスポワールアジアのTさんが、抜いてきます。
しかしTさんもそれほどペースは速くなかったため、追い風区間なので抜こうと思えば抜けるペースだなあ…このまま集団に戻っても最後のスプリントに絡めるかわからないし、いっちょ行ってみますか!
というわけで、無謀にもチャレンジクラス最後の1kmを1人タイムトライアルすることを決断(^◇^;)
Tさんの隣をスルスル〜っと抜け、追い風に乗ってシッティングでこっそり加速します。
直後、後ろから凄い叫び声が聞こえたので、ああ、逃げたのに気づかれたなあ…でもまさか私が行くとは思ってなかったでしょ(*^m^*)ムフフと、集団の皆さんをちょっと翻弄できた事に満足。
1人逃げをしていたBLKレーシングの選手をパスして、ストレートエンドのコーナーに突っ込みます。
最終コーナーのシケインを立ち上がったところで、なんとホームストレートには誰もおらず、前方オールクリア状態!
てっきりどこかで追いつかれると思っていたので、まさかこのまま勝てるの…か…?と、ちょっと自分でも驚きつつも、足をゆるめずに走り続けます。
しかし、最後のホームストレートは向かい風区間のため、スピードが伸びません。
ピットの壁が始まるあたりで、ついに2人の選手に抜かれてしまいました(´_`。)
スプリント体制に入ろうにも、ファイナルラップ中盤から脚を使っているためか、スプリントする力がもう残っていませんでした。
この時、左を抜いてきた選手も、たいへん苦しそうな表情をしていたのが、印象に残っています。
表彰台に乗る実力がある方でも、やはりこの局面は苦しいものなのだな…と思いました。
ゴール直前では、そのままなし崩しにどんどん抜かれてしまい、最終的には17位でフィニッシュでした。
一瞬、夢の表彰台が見えたのですが、やはり最終局面でこの動きは無謀だったようです。
しかし、無難に集団内でフィニッシュするよりも面白い動きができ、集団にも最後までついていけたので、自分としてはとても満足のレース内容でした!
■HSR 23.5km 37分57秒 37/53km/h 97/124rpm 180/196bpm 246/963W(3.28kg/w) Pe49.3% 27.6℃ ii95% TSS60 チャレンジクラス17位/36人中
というわけで、ファイナルラップの車載カメラをノーカットでどうぞ!
こちらはピット上の観戦場所から撮影されたレースの様子です。
後から見直して、たいへん参考になりました、ありがとうございます!
チーム内の成績はというと、T山さんが最後のスプリントでわずかに差しきれず4位!
前回のHSRで鬼人のスプリントで4位に入ったH田さんも、今回は出し切れなかったようです。
数日前に発症した痛風を押して出走したサイトウ総監督は、無念のDNFとなりました。
指宿もがき練習の効果が出ているのか、T山さんの鮮やかなスプリント加速のノビが印象的でした。
また、人生初のロードレースとなったハラダくんは、大集団から切れることなく、最後まで集団内に残ってフィニッシュしていました。
集団で完走できたという自信がつけば、次からは走りを考えて組み立てる余裕も出てきますので、より上位を狙える選手に成長していくと思います。
↓チャレンジクラスリザルトはこちら
Classification - details - MYLAPS Sports Timing
その後のエリートクラスでは、桑畑さんが出走するものの、不調のまま気持ちが切れて8周DNFとなりました。
私は所用でエリートを見ていなかったのですが、ファイナルラップの最終スプリントで、VCFukuokaの今泉選手が、ホームストレートのスプリントで抜かれた後に、再度ゴールライン直前で僅差で差し切るという接戦を制して優勝され、チーム内で今泉選手のスタイルに共感したファンが増えておりました(^_^;)
↓エリートのレース動画はこちらになります。
↓エリートクラスリザルトはこちら
Classification - details - MYLAPS Sports Timing
これで今シーズンのHSR九州サイクルロードレースは全3戦が終了となりました。
実際に参加できたのは、5月と9月の2回でしたが、九州の強豪チームの皆様と一緒に走り、ロードレースを勉強することができ、チーム一同感謝しております。
また、エンデューロやヒルクライムではなく、九州でロードレースを学びたい方、体験してみたい方に、HSR九州サイクルロードレースはオススメのレースです!
まだ経験不足だから…と気後れせずに、ノービスやチャレンジから参加されてみてはいかがでしょうか(^_-)-☆
また来シーズンも、若いチームメンバーを中心に、どんどんHSRに参加していきますので、宜しくお願い申し上げます( ´ ▽ ` )ノ
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