のりりん鹿児島

基本的に自転車トレーニングと覚え書きです(^-^;

ROTOR Q-RINGS 1ヶ月600km走ってみてのインプレ

3月頃から迷っていたのですが、ついに楕円チェーンリングに手を出してしまいました。

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定番のROTOR Q-RINGSです。

http://www.diatechproducts.com/rotor/q-rings-for_road.html

今回はコンパクトギアを試してみたいということと、ROTORのクランクがビジュアル的に見た目が好みということで(ここ重要ですね(笑))、ROTOR3D 24mmアクスル  PCD110 52-36T クランク長172.5mmを選択。

以前、EVOLVERの湯川さんから、股下寸法を考えると172.5mmのクランクを使ってみても良いですよ、とアドバイスを頂いていたので、170mm→172.5mmにしてみました。

マニュアルには400kmほど走行してから、違和感があればOCPをずらして下さいと書いてあるので、1ヶ月600kmほど実走してからの、簡単インプレです。

 

正直なところ、「こんなに変わった!」と大きく喧伝するほどのお話はできませんので、いつも通り( ´_ゝ`)フーン程度に読んで頂ければと思います(^-^;

換装直後はローラーで毎日軽めにスピニングしてみて、それほど違和感ないなあーと感じていました。

しかし、週末に茶輪子練に持ち込み、初めて実走でインナーに入れて登坂でダンシングしてみると、スカッと空を切るような感じでクランクが回り、何度かバランスを崩してしまいました(^-^;

この時点で、ローラーではなく、実走で400km走れということなんだな…という意味合いだったことがわかりました。

実走で走り込んでいくと、だんだんヒルクライムでの回転の繋がりが良好である事に気づき始め、以前ならグッ、グッと踏み込むようなペダリングが、滑らかに繋がり、一定のトルクで回るような感覚が、わかるようになりました。

 

その効果が大きく体験できたのが、先週のサイクルマラソン阿蘇望での4峠越えです。

600kmほど実走していて順応してきたのか、うまく楕円の一定サイクルが使えるようになっており、インナーギアが39→36Tに変更されているという事もあったのですが、普段よりずっと楽に登坂をクリアすることができました。

茶輪子の山田さんからも、「楕円にすると、もう回せないと思っていた坂でも、不思議と回すことが出来るんだよね」と言われていたので、たしかにその効果はあると感じました。

 

また、今ひとつ体感できなかった点も書いておきます。

ROTOR Q-RINGSは、一定出力のTTなどで非常に有効、と言われていますが、アウターギアでの高速域では、それほど楕円の効果というものは、体感できていません。

アップダウンや加減速のある一般道や、エンデューロレースなどでは、あまり体感できないのかもしれません。

この辺りは、今後また気づいたときに、書いていきたいと思います。

 

あと、購入前に気になっていた細かいことについて。

多くの方が気になっていると思われる、フロントの変速性能の低下ですが、意識しながら変速するように心がければ、以前のアルテグラ6700と比べてもそれほど悪くない、と感じます。

この1ヶ月の間に、オートポリスや茶輪子練、阿蘇望などのイベントがありましたが、チェーン落ちは内にも外にもゼロでした。

 

170mm→172.5mmのクランクへの変更ですが、やはりケイデンスの最高回転は落ちます。

165mmのピストならば188回転は回せるのですが、172.5mmでは133回転がMAXです。

とはいえ、クランク長に対応したポジションの調整や、慣れなどを考慮すると、改善できる点は、まだまだ残っていると思います。

また、楕円の効果で回しやすくなったことで、全体的な平均ケイデンスは以前よりアップしていると感じます。

 

52-36Tの使い勝手についてですが、以前ブログの記事で検証した通り、狙った通りのギア比になったと思います。

平地や下りでは、いつも通り52Tの速度が出ますし、ヒルクライムでは36T効果で回転が軽くなった分、登りでのケイデンス維持がしやすくなりました。

ギア比は、39×27と36×25が同じになりますので、12-25Tで27T相当になります。

 

ただ、落差が大きいというデメリットも、もちろんあります。

顕著に体感できたのは、オートポリスで最終コーナー手前の坂を登り切って、直後のホームストレートまでの高速ステージに入るまでを繋ぐ、というシチュエーションで、ギア比の選択が難しいのです。

インナーのままリアを変速して速度を上げてアウターに繋ぐか、一気にアウターに変速して、ダンシングして踏み込みながら速度を上げていくか、選択が難しいところです。

また、アウター⇔インナーの変速時も、52-39Tの頃は2段程度ずらせば同じ速度を維持することができたのですが、52-36Tですと、4段ほどずらさなければなりません。

なので、インナー×8速や、アウター×2速という、チェーンラインがかなり斜めになる効率の悪い使い方も、かなり頻繁に強いられます。

この辺り、落差が大きい52-36Tのデメリットになると思います。

 

つらつらと思いつくままに書いてきましたが、現時点での結論としては、ヒルクライムが苦手な方が、インナーギアのみ交換してみる価値はある、と思います。

一般的な5アームのクランクでしたら、アウターはそのままで、インナーギアだけをQ-RINGSに交換することが可能ですので、クランクまで投資しなくても、最低限のコストで楕円の効果を体験することができます。

茶輪子さんでも、インナーのみQ-RINGSに交換されてる方が多いです。

↓各社クランク対応表はこちら

http://www.diatechproducts.com/rotor/q-ring-compatability.html

 

今までは食わず嫌いで楕円をさけてきましたが、たしかに効果があるということは体感できましたので、このまま使い続けてみたいと思います(^▽^)/

 

と、いうわけで。

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なんか、きちゃった…(*'∇')