のりりん鹿児島

基本的に自転車トレーニングと覚え書きです(^-^;

第15回サイクルマラソン阿蘇望に参加しました

7月28日、熊本で開催された、第15回サイクルマラソン阿蘇望に参加しました。

阿蘇山の周辺をぐるっと八の字に回って、阿蘇の4峠を完全制覇、距離120kmで獲得標高2900mという、ヒルクライム好きには堪らないイベントです( ´ ▽ ` )ノ

このイベントは今回が初参加となりますが、申し込みは3回目になります。

3年前はエントリーしたものの出張が入りDNS、去年は阿蘇集中豪雨の影響で大会自体が中止になり、ついに今年は参加することができました(*^▽^*)

 

早朝5時半に、阿蘇にある野外劇場、アスペクタ熊本に到着しました。

天気予報では生憎の小雨となっていましたが、会場についてほどなくすると、土砂降りの大雨(´Д`;)

駐車場では、誰1人として自転車を出している人はいませんでした(^-^;

 

大雨で何もできないので、スマートフォンを使って、阿蘇望のコースや今まで参加された方のブログを検索して、コースの攻略を組み立てようと試みます。

しかし、検索すればするほど、”Aコースの完走率が低い”という文字ばかりが、目に飛び込んできます(;><)

Aコースの完走率が、58%、63%という数字がいちばん目につきました。

Bコースの完走率が、85%となっています。

サイクルマラソン阿蘇望のパンフレットには「完走率70%の~」というキャッチコピーがあるようですが、(58+85)/2=71.5となりますので、パンフレットの数字は、A・Bコースを合算した数字と言えるのではないかと思います。

なので、結局のところAコースの完走率は、およそ60%ということです(;・∀・)

こんな情報を見ているうちに、まず完走できるかどうか、という点が心配になってきました(;><)

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7時20分の開会式直前には雨も小康状態となり、無事開会式が執り行われました。

人がまばらに見えますが、エントリーはA・Bコース合わせて900人にのぼります。

阿蘇は気温も低く、気持ちのいい風が柔らかく吹いていて、とても清々しい気持ちになれました。

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開会式の最後には、特別ゲストで参加の、なるしまフレンド会長の鳴島英雄さんが挨拶されました。

「今年で79歳になりますが、こんな年齢になっても自転車に乗ることができるのは、楽しみながらずっと乗り続けてきたからです、私の今日の走りを見て下さい!」

という趣旨の内容のスピーチをされましたが、多くの自転車乗りの方が、拍手を送っていました。

このスピーチが、この日いちばん心に残った言葉でした。

どんな状況であっても、いつまでも楽しんでやり続けること…ですね。

↓鳴島英雄さんのブログはこちら

http://nalsima.blog48.fc2.com/

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開会式が7時45分に終了して、8時にはあわただしく1グループからスタートです。

スタートは申し込み順で、数字の若い方から50名ずつスタートしていきます。

このイベントはすぐ定員が埋まってしまうので、申し込み開始当日に申し込んだのですが、なんと16番目でした(;・∀・)

というわけで、第1グループのスタートに並んでいる図です(笑)

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スタート時に少し雨に降られましたが、ほどなくして曇りの天気になり、それほどずぶ濡れにならずにすみました。

アスペクタから阿蘇パノラマラインに向かって走り、1つめの峠、阿蘇山山頂を目指します。

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阿蘇山山頂は標高1160mなので、現在地から700mほど登ります。

今回はサイクリングなので、いつも練習用に使用している、のむラボホイール1号withパワータップで走りました。

この日は雨でしたので、結果的にアルミリムで正解でしたヽ(^◇^*)/ 

初めて走るコースなので、Edge705には、瞬間パワーと勾配を表示させて、この2つを指標にして登っていきます。

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阿蘇パノラマラインを登り始めるころには雨もやみ、曇りの天気となりました。

雨がどざーっと降ったおかげで、空気中の小さいゴミもなくなり、ここ数年では、いちばん綺麗に阿蘇の景色を見渡すことができました(*^▽^*)

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この日は体調も脚の調子も良く、200~210W前後をキープしながら登り続けることができました。

また、1ヶ月ほど前に、フロントをPCD110のコンパクトクランク(52-36T)に変更したおかげもあってか、登りがとにかく楽に感じます。

今まで5年間、ノーマルクランクのみで走り続けてきたので、コンパクトを使っている方はこんなに楽に登ってたのかーと、フロントチェーンリング変更の恩恵を、しみじみと感じた次第です(´;ω;`)

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阿蘇の景色が楽しめたのも中腹までで、標高800mを超えると、山頂付近で待ち構えていた霧(雲?)の中に突入していきます。

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標高860m付近にある火の国トンネルの中はもう真っ白Σ(゚∀゚;) 

前走者の方のテールランプをたよりに走ります。

山の天気は変わりやすいので、こんな事態に見舞われる可能性もあります。

軽量なものでも良いので、テールランプとフロントライトを、装備していく事をオススメします(^-^;

そのまま淡々と登り続けて阿蘇山頂にたどり着いたものの、熊本を代表する景色の草千里も、ガスで真っ白(≡д≡) ガーン

周辺視界5mぐらいで、何も見えませんでした(´;ω;`)

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そのまま下山ルートに入り、また真っ白の視界の中を下っていきます。

麓が近くなってきたところで、やっと緑の景色が見えてきました。

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パノラマ写真だとこんな感じですが、写真ではなかなか伝わらないと思います。

ぜひぜひ実際に、自転車で走ってみられて下さい( ´ ▽ ` )ノ

草千里を訪れたのは中学校の修学旅行以来だったのですが、あの雄大な景色を見ることができず、残念でした。

また来年に期待します(^_-)-☆

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そこからずっと道なりに下っていくと、阿蘇いこいの村付近の道に出てきます。

阿蘇いこいの村は、友人たちとよくキャンプで利用していたので、「あーここに出てくるんだ」と、新発見でした。

写真は第1エイドのモーモーファーム前です。

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エイドでは、かわいパグ犬がお出迎えです。(orionさん向けファンサービス)

まだまだ犬撮りの技術は鈍っていないようで何よりです(笑)

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エイドを出ると、今度は第2の峠、標高869mの箱石峠のヒルクライムスタートです!

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こちらはガスもなく、素晴らしい景色が堪能できました( ´ ▽ ` )ノ

道路に小さく自転車が写っているのが、見えますでしょうか。

こんな美しい自然の中を、サイクリングできる素晴らしいイベントなのですが、

登っている方はみんなハァハァと必死です(^◇^;)

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峠の途中で「エスポワールアジアの方ですか!?」と、後ろから声をかけてこられたのは、先週エスポワールアジアクラブチームに入会された、O橋さんでした。

チームライドでお会いする前に、イベントでお会いできるとは思いませんでした(^◇^;)

そのままO橋さんと一緒に箱石峠を越え、昼食地点のアスペクタまで、いろいろとお話しながら、サイクリングしました( ´ ▽ ` )ノ

O橋さんが着ているのは、言わずと知れた総北高校のジャージですが、知らない方からは「千葉からこられたんですか?」と質問されていました(笑)

ちなみにどうでもいいんですが、私はハコガク派です(・∀・)

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アップダウンが続く広域農道を抜けると、アスペクタまで一直線の道路が現れます。

そして、ここを下りきったところからアスペクタまでが、またちょっとした峠になっていますΣ(゚д゚lll)ガーン

実際にコースを走ったカイロの先生や、廣岡さんからも「アスペクタの前が激坂になってますから…」とアドバイスを受けていました。

いろんな方のブログレポートでも、アスペクタ前の坂がキツイと書かれている方が多かったです。

みんなが印象に残るぐらいなので、相当な激坂なんだろうなと思って、覚悟を決めて登り始めたのですが、いつのまにかアスペクタに到着しておりました。

峠ばかり越えていたせいか、坂道に対する感覚が麻痺し始めたようです(´Д`;)

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ちょうど12時前に到着できたので、お昼時に昼食をとることができました。

昼食は、熊本のだんご汁と、おむすびが2個振る舞われました。

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阿蘇の景色を見ながら、O橋さんとお話しつつ、ゆっくり食事を取ります。

塩分がかなり失われているので、白味噌のだんご汁がひときわ美味しく感じます。
ちなみに、赤いのは柚胡椒だそうで、ボテッと入れたら「そんなに入れたら辛いよー!」と、おばちゃんがびっくりしていました(笑´∀`)

昼食会場の横には、業務用ポリバケツに水が張ってあり、横にある氷と一緒に、ボトルに補給できるようになっていました。

南阿蘇村は水を観光資源にしているだけあって、蛇口から出てきた水がそのままで、とても美味しいです。

南阿蘇村に行かれた際は、ぜひ水を飲んでみて下さい( ´ ▽ ` )ノ

水の美味しさが、自然の豊かさを表していると、感じることができますよー

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昼食を食べ終えて、今日は1人でマイペースで走りたかったこともあり、O橋さんとお別れして、単独で第3の峠の地蔵峠(標高1100m)にアタックです。

いろんな方のブログで「昼食後のここがいちばんキツイ、まさに地獄峠」と書かれていますが、ワットと勾配を見ながら一定ペースで登っていたら、いつのまにかピークについていました(・∀・)

なぜかこの日は、いつも以上に調子がよく、この峠でも序盤と同じレベルの200〜210W平均をキープできていました。

しかも疲労もほとんど感じておらず、まだまだ行ける感触でした。

ここ最近の練習の成果なのか、コンパクトクランクのおかげなのか、茶輪子さんで頂いたシークレットウォーターのおかげなのかはよくわかりませんが、とにかくクライミングが楽しく感じます(笑)

写真は地蔵峠序盤の、展望所から見える景色です(o^∇^o)ノ

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そしてついにラスボス!4つめの峠、俵山峠(710m)のアタック開始です。

この写真をみて、マクロスプラスの主題歌が聞こえてくる方は、私と同世代です(笑) 

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Aコースもほぼ終盤になりますので、人もばらけてしまっており、周辺には登っている方もまばらです。

疲労も蓄積されているようで、前を走っている方もふらふらしていて、疲れている様子がわかります。

私もさすがにちょっとやばいかも…と思いつつ、ペースを保ちながら登り続け、無事、俵山峠の展望所までたどり着きました。

もうインナーもジャージも汗が飽和しきって、雨に降られたようにずぶ濡れ状態です(´Д`;)

それでも、一日中太陽ギラギラ状態よりは、ずっと楽だったかと思います(^_^;)

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俵山峠を登り切った後は、狭いつづら折れの道を下っていきます。

これで阿蘇の眺めの良い景色も最後です( ´ ▽ ` )ノ

ここからアスペクタ手前までは、スピードがいい感じで乗る平地巡航になります。

最後の信号交差点を右折し、最後の力を振り絞ってアスペクタ前の坂を登り切ってゴールです!

到着は17時ぐらいを覚悟していたのですが、意外と早く、15時半に帰ってくることができました(。≧ω≦)ノ

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全体ログはこんな感じです。

タイムは正味5時間32分で、合計1時間ぐらいエイドや昼食会場で休憩してます(笑)

距離も120km、獲得標高も2700mと、サイクルマラソン阿蘇望のスペックシートに、嘘偽りなしでした(ΦωΦ)

 

最初は完走できるか心配だったのですが、思っていたよりも楽に完走できたなあ…というのが所感です。

4年前はマドンで平地を12km程度走るぐらいでも、へろへろになって死にかけていたのに、初見でこんなコースをクリアできるようになったのだなと、感慨深いものがありました。

やはり最初に鳴島会長がおっしゃっていた、”乗り続けること”が大事ですね。

今は坂にさしかかっただけでいやーな気持ちになる初心者の方でも、乗り続けいていけば、ヒルクライムの楽しみ方(走り方)が、わかってきますよー(・∀・)ノ

その時はぜひ、サイクルマラソン阿蘇望のAコースを走ってみて下さい。

素晴らしい景色に出会うことができると思います(*^▽^*)

 

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::::::::        | 箱石峠がやられたようだな…  │ 

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:::::   |フフフ…奴は阿蘇望四天王の中でも最弱 … │ 

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| うっしーごときに登頂されるとは │ 

| 阿蘇望の面汚しよ         │ 

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  |ミ,  /  `ヽ /!    ,.──、       

  |彡/二Oニニ|ノ    /三三三!,       |! 

  `,' \、、_,|/-ャ    ト `=j r=レ     /ミ !彡      

T 爪| / / ̄|/´__,ャ  |`三三‐/     |`=、|,='|     

/人 ヽ ミ='/|`:::::::/イ__ ト`ー く__,-,  、 _!_ /    

/  `ー─'" |_,.イ、 | |/、   Y  /| | | j / ミ`┴'彡\   

  阿蘇山頂     地蔵峠     俵山峠

阿蘇山頂さん、いちばん最初にやられてたやん(;・∀・)