いさはやTTレポート レース編
いよいよ20kmTT開始です。
事前にネットのほうに、スタートリストとスタート時間がアップされているので、自分の時間を慌てずに待つことができました。
この辺りの心配りが、選手にとってはありがたいです(^▽^)
1人目から30秒ごとに、お立ち台から発射されていきます。
自転車を保持して下さるのは、現役の競輪選手ということで、これまた恐縮しながら支えて頂きました(^-^;
スタートのブザーが鳴り、赤いジュータンが敷き詰められたお立ち台のスロープを駆け下りてスタートです!
ツールドフランスなどでタイムトライアルを見ていると、けっこう最初はゆっくりペースで走り出しているようですが、そんな事はすっかり忘れて、いきなりダンシング全開で493Wを出してしまいました(^0^;)
しばらく走った後で、あー序盤でいきなり踏みすぎた…と後悔するわけですが、後の祭りですね(^-^;
1コーナー手前ぐらいで、落ち着きを取り戻したので、TT用にポジション出ししたサドル先端付近の、踏み込んだときにいちばん力が出る場所に座り、DHバーに手を添えて、目標数値の225W平均になるよう回します。
走る向きで、追い風と向かい風がくるくる変化するので、90°のコーナーを曲がるたびに、ブラケットを持ち直して適切なギア比を選び、再びDHバーのポジションに戻して踏み込みます。
この辺りは、7月の諫早TT合宿の経験していたので、経験的に対処できました。
この時、1コーナー後は追い風、2コーナー後は少し向かい風、3コーナー後は向かい風、4コーナー後(ホームストレート)は少し追い風といった感じでした。
なので、海側の少し北よりから風が吹いていた、ということになります。
目標平均ワットを出していたせいか、後半の向かい風でもたれることなく、きちんとペーシングできました。
といっても30分全開で走るレベルを目標にしているので、ずっと無酸素運動が続いており、もう息は絶え絶えです(^_^;
1週目のホームストレートに戻ってきた時には、脇腹どころか、もう体全体が痛い状態でした。
足を緩めるわけにもいかないので、そのままパワーを維持しながら、風の強さに合わせて、ドロップハンドルを握り直し、目標ワット数に最適なギアを選択していきます。
こういう時DHバー先端にシフトレバーがついていれば…と思ってしまいます(´_`。)
そして、やはり2週目は少したれてしまい、2コーナー後の少し向かい風の区間で、少し足を緩めてしまいました…情けない。
もうこの辺りになると、意識はもうろうとしてきて、あとゴールまで残り何キロなんだろう…?ということばかり考え始めていました。
次第にバイクを保持する意識も緩み始め、DHバーに慣れていないせいもあるのですが、走行ラインが左右に大きくふらつき始めました。
そして、3コーナー後の完全向かい風区間に入りました。
ここさえ抜けてしまえば、後はホームストレートを残すのみです。
ここもまた、向かい風に抗いながら、とにかく目標ワットを維持!もうそれしかありません。
なんとか根性を見せて、向かい風区間で、途中で一度抜かれた選手を1人抜き返し、ホームストレートに突っ込みます。
もうあとは、少し追い風の最終ストレートを残すのみ!
ここで最後の力を使い、DHバーをテコにして、腕で体幹を支えるようにして、足に全体重をかけてスプリントモードに入ります。
ここでDHバーが緩んだら、激しく落車するだろうな…と思いながら、踏み続け、踏み続け、踏み続け~~~って、ゴールが見えないーーーーっっっっ!!!?
ちょっとスプリントに入るのが早かった(´Д`;)
気持ち足を緩めて回復し、再びゴール前スプリントモードに入って、力の限り回します!
そのまま左に用意された、フィニッシュ専用ゴールラインに突撃してゴール!
もう頭も何も回っていない状態のまま、フラフラとピットレーン側に誘導されていきます。
そこで計測チップを回収して頂き、やっと地獄のTTモードから開放されました(^◇^;)
結果は、34分14秒(1周目16分57秒 2周目17分17秒)平均時速34.4km/h
53位/79人中(67%の位置) トップとの差7分6秒
と、あまり振るわない結果となりました(´;ω;`)
↓こちらのページから、リザルトのPDFがダウンロードできます。
http://www.go-viking.com/autumnevent/top.html
データのログはこんな感じです。
CPを212Wに設定した状態で、Z4以上のパワーのみで走り続けていることは確認できますので、ほぼ今の実力を出し切ったと言っていいかと思います。
20分の最大出力も221ワットと、MAPテストのLT値と同じレベルを出しています。
1周目と2周目の差も少なかったので、ペーシングも良かったです。
とどのつまり、現状ではこれ以上は望めない、あとは練習してLT値を上げていくしかないということになります。
レース後に田さんとお話して、やはり平均速度40km/h以上は出さないと…ということでした。
たしかに、そのレベルの方は15位以内に入っています。
エリートチームからは、田さんが2位、國清さんが7位になりました。
田さんは、土曜日の急な冷え込みで風邪をひいており、ここしばらく睡眠不足も重なっていたそうで、コンディションはひどく悪かったそうですが、それを一言も言い訳にせず、2位という結果を出されたのは、さすがだと思いました。
結果として、これだけのレベルの選手のいるクラブチームに所属しながら、こんな結果しか出せなかったことが、情けないと感じた次第です。
最近は自主練による成長も頭打ちで、どうすればレベルアップできるのか、手探りしながらの状態ですが、少しずつ練習を積み上げていくしかないのだろうな…と思います。
今年の冬は、しっかりオフトレして、来期につなげられるようにします。
帰路の道を運転しながら、そんな反省をしていた、今回のいさはやTTでした。