8月10日〜11日にかけて、長崎の諫早干拓でTTチーム合宿を行うとのことで、参加しました。
エリートチームの皆さんは、前日から阿蘇で練習をするとのことで、私は一人鹿児島から移動することにしました。
一人早めに到着したので、1時間ほど周辺の山をヒルクライムトレーニング。
諫早干拓地の近くの山を登りました。
しかし、ここ最近の睡眠不足がたたっていたのか、葉っぱが積んでいる坂で落車。
右肘と右膝にダメージを負いました。情けない。
ドラッグストアで応急処置用の薬を買い、12時にエリートチームの皆さんと合流。
そのまま、諫早干拓に移動して練習開始となりました。
タイムトライアル大会も開催される、諫早干拓地のコースはこんな感じです。
http://www.cyclowired.jp/?q=node/68180
全周およそ6.2km、全体はほぼフラット、そして海からの強風吹き荒れるコースとなっています。
バイクから見える景色はこんな感じです。
どこまでも平地。
今でこそ、この延々と先が見えない平地にも慣れてきましたが、
自転車に乗り始めた頃は、この終わりの無く見えるような平地が、いちばん視覚的に辛かったことを、今でもよく覚えています(´_`。)
今回は長崎のトライアスロンチーム、バイキングの皆さんと合同合宿です。
http://www.go-viking.com/nagasaki/
3周走って1周レストで、それを4セットを行うということで、練習スタート。
田さんのほうから、ローテーションには加わらなくてもいいので、できるだけ張り付いてきて下さいとのオーダーでした。
1周目はアップのペースで走ります…が、すでにこの時点で私はLT値に近いレベル。
2週目のコーナーを曲がった瞬間、いきなり全力スプリントのような走りが始まりました(;゚д゚)
なんとかついていこうと、下ハンダンシングでもがきますが、差はみるみる広まっていくばかり。
正直、1mもついていくことができず、あっという間に集団は遙か遠くに行ってしまいました。
あまりのレベルの差に愕然としました(・ω・;)
そのまま私はレストすることもできず、とにかくできる限りの力で周回をずっと重ねるしかありませんでした。
ここのコースは一人旅になると、凄まじい強風下で、先の見えない直線を走り続けなければなりません。
夏場でも常に強風が吹いているのに、冬場は風速20m〜40mにもなり、おまけに空気密度が高いため、より抵抗が増すそうです。
一旦集団からちぎれると、体力は風に削られ、心も折れるという恐ろしいコースです。
第2集団は形成されないため、集団からちぎれる=練習終了ぐらいのレベルです。
練習終了後、夜はラーメン屋さんで懇親会が開かれました。
練習中は、なかなかゆっくり話す機会がないので、チームの方とも、バイキングの皆さんともいろんなお話ができて良かったです(*^_^*)
私はとんこつチャーシュー麺を注文。
腹具合をみながら、焼きめしと替え玉をおかわりしていたら、
「牛山さん、乗鞍は…?」
と、田さんに怒られました(^◇^;)
翌日は朝9時から練習開始。
エスポワールアジアの皆さんは、8時にコース入りして1時間ほどアップを行いました。
写真を見るとわかりますが、みなさん当然ながらTTバイクで、ロードは2〜3台ぐらいしかいなかったのではないかと思います。
午前中1回目は、2周走って1周レストを3セット。
マークさんのほうから、せめて1周でもついてくるように!というオーダー(´Д`;)
ウォーミングアップの1週目が終わり、2週目開始のコーナー手前で、最初のスタートダッシュに備えて構えます。
2週目スタートの瞬間、下ハンで全力もがき!が、やはり追いつかない、ほんとに追いつかない、本気で離されていく…。
1コーナーを曲がる頃には、先頭集団はすでに2コーナーを曲がり終えていました。
しっかり構えていたはずなのに、やっぱり10mもついていけないレベルに、ロードを始めてから、初めて心折れるという気持ちを味わいました(´;ω;`)
後から聞いたところ、先頭集団はだいたい43km/hアベレージで走っていたそうです。
これで終わりかと思っていたら、2本目はレストなしで7周いきます!とのこと。
ここでもやはり1周目初っぱなからちぎれ、心折れた状態では平均100Wも出せず、
3周目で離脱。初めて練習を途中で諦めた気がします。
やはり心・技・体というだけあって、心がなければ、技と体はついてこないのだということを、実感しました。
最終的に2本目の7周目まで集団に残っていたのは、4人でした。
その中でも、熊本から参加していた高校生のKentoさんが、この集団にロードで完璧についていくという、凄まじいことをやってのけていました。
世の中には、ほんとにすごいレベルの方がいらっしゃるなあ…と、つくづく思った次第です。
この二日間、平地をずっと走っていて思ったのですが、以前から私は、平地は能力の差がつきにくいコースだと考えていました。
平地を速く巡航しても、その後の登坂で必ず抜き返されていたので、あまり平地が速くなることにメリットはない、と思っていたのです。
ですが、今回の合宿でわかった事は、平地では少しでも離されると、その差は挽回不可能になるということです。
平地は平地で、速い人や集団に、遅れずについていける力が必要だと感じました。
あと、今回の無謀な合宿参加の理由の一つとして、普段はクラブライドでおさえて走っている、エリートチームの本当の早さを一緒に走って見てみたかったという事があります。
その目的は十分すぎるほどに達成され、優勝争いに絡むレベルの選手は、こんな凄い方々なのだなと、自分の目で見て、感じることができ、満足でした。
このレベルについていけるよう、しっかり継続してトレーニングしていきたいと思います。
また、この諫早干拓地では11月3日〜4日に、TTレースが行われます。
http://www.go-viking.com/autumnevent/
今年は50kmTTと100kmTTが新設されるそうで、より過酷なTTレースが楽しめるということです。
九州でTTマシンを持っていて、大会に参加されてみたいなと考えていらっしゃる方は、ぜひご参加下さい。
凄まじいレベルの走りを目の当たりにできるかと思います(^◇^;)