(」・ω・)」ざー!(/・ω・)/にゃー!
…いえちょっとやってみたかっただけです、すみません。゚(。ノωヽ。)゚。
そんなわけで、METEOR speedと入れ替えに、今期新モデルとして発売された、ZANIAHの試乗車をお借りしました。
http://cycle.gd-inc.co.jp/product/zaniah.html
METEORシリーズは200kmを連日走るようなステージレースを想定していますが、ZANIAHのコンセプトは、休日に100km程度の1dayレースを走る、ホビーレーサーをターゲットとされたフレームになります。
私のスタイルは、間違いなく後者のほうになりますので、こちらのフレームも、価格設定を含めて気になっていました。
同条件でMETEOR speedと比較したかったこともあり、お借りした試乗車を藺牟田池に持ち込んでみました。
ZANIAHの仕様は、フロントリアホイールともにアルテグラで、タイヤはGP4000s、サドルはセラSMPdynamicでしたが、これもまた私物のCompositに交換。ステムはトムソン、ハンドルはGDR245、シートポストはGDRで、フレーム以外はspeedと全く同じ仕様です。ただ、speedはアルテグラDi2でしたが、ZANIAHは機械式アルテグラでした。
まずは藺牟田池の周回からです。
ホビーレーサー向けに、ハンドル位置も高くしてあるということでしたが、パッと乗ってみた感じ、speedよりもZANIAHのほうがポジションがしっくりくる感じがしました。
コラムはspeedはいちばん高い位置、ZANIAHはコラムスペーサー1個分上から一段低い位置です。
また、リアバックに関しては、加速の気持ちよさを出すために、speedに比べてリアの剛性を15%アップしているそうで、たしかに踏みだしが軽く感じます。
speedを「スルスル」と表現すれば、ZANIAHは「スッスッ」といった感じです。
4周ほど藺牟田池を周回して感じたことは、振動吸収性はZANIAHのほうが間違いなくいいということです。
大きいギャップやグレーチング、道路にヒビが入ってぼこぼこになっている所でも、ZANIAHはギャップの振動をうまく吸収するため、お尻や前輪がはねないので、ペダリングやハンドリングが全くぶれないです。
マドンで荒れた路面に構えずに突っ込むと、すさまじい衝撃とともにお尻やハンドルがはじかれて、ペダリングどころではなくなってしまいます。
このあたりはロードだから仕方ないと思っていたのですが、speedやZANIAHに乗って、初めてこういうフレームもあるんだな、と気づかされました。
周回でアップした後、愛宕ヒルクライムに持ち込んだところ、シッティングでは、やはりリアの剛性が上がっている分、speedに比べると少し踏み込むようなペダリングを要求されると感じました。
また、前回のspeedの時のような、驚くような軽やかさは感じられませんでした。
それでも、マドンに比べるとずっと優しい、ソフトな感触です。
ZANIAHのほうがダンシングのタイミングがとりやすいので、ヒルクライムでの乗り方がわかりやすいフレームは、ZANIAHのほうではないかと感じました。
足がペダルに残る感触は、speedに比べると少し薄まっていますが、ちゃんと残っています。
また、ZANIAHはリズムがわかりやすいので、ダンシングを主体に使う方には、とても楽に感じるのではないかと思います。
このあたりはMETEORspeedとlaunchのいいとこ取りと言われるゆえんかもしれません。
さっくりと愛宕頂上に到着。
カラーはソリッドブラックに見えますが、カーボンの素地にクリアを吹いたものになっています。(カタログでのカラー名称はヌードカーボンです)
その後、藺牟田池から宮之城方面のコースを走りました。
前回はサイコン無しだったので紹介しにくかったのですが、だいたいこんなコースです。
平地区間では、踏みだしの軽さと加速感が良いため、かなり速く走れるような気分が味わえます。
「俺って、HAEEEEEEーーーーーー!!」的な、加速に爽快感を求める方ならば、間違いなくZANIAHのほうでしょう。
speedのほうは、じわりじわりと加速するように感じますが、目標速度に到達するまでの時間は、おそらくZANIAHとあまり違いはないのではないかと思います。
ZANIAHのほうが、加速の爽快感のある分、ついついテンションが上がって足を使ってしまう、という可能性もあります。
あと、巡航速度維持の楽さという点から見れば、間違いなくspeedのほうが良いです。
平地を一定速度で巡航するのが好きなタイプの私には、speedのほうが向いているように感じました。
宮之城でUターンして、帰りの8%程度の長い勾配にさしかかった時、シッティングでちょっと踏み負けそうになりましたが、ダンシングに移行すると、わかりやすいタイミングのおかげで、一定のリズムで長くダンシングを維持できました。
この点はlaunchゆずりなのかもしれません。
再び藺牟田池のふもとまで戻り、ちょっと自販機休憩した時に気づいたのですが、
ZANIAHのほうが、speedよりも疲労感が少ないと感じました。
振動吸収性が非常によいとか、ポジションがたまたま合っていたとか、ダンシングが楽というところもあるかもしれませんが、
前回より向かい風が強い中、ほとんど疲れや腰の痛みを感じずに、あっという間に戻ってこれたと感じました。
やっぱりホビーレーサー向けに、よく考えてあるのかも…と思った次第です。
最後は藺牟田池まで登る激坂で〆です。
旧道の坂のほうを登りましたが、平地区間はほぼなく、だいたい10〜15%ぐらいの坂が延々と続きます。やはりここもZANIAHのわかりやすいダンシング特性のおかげで、ほとんど疲労を感じることなく、上まで登り切りました。
全行程70kmを走り終えた後の疲れは、明らかにZANIAHのほうが少なかったです。
結果として、どちらも非常に甲乙つけがたいという結果になりました(^◇^;)
ZANIAHは踏みだしの軽さと軽快感があり、平地も坂もまんべんなくこなし、振動吸収性が良いので疲労がたまりにくい、という特性だと感じました。
それに対してspeedは、加速感や軽快感は感じにくいけれども、ペダルに長く足が残ることで滑らかに加速でき、そして速度維持もしやすい、という特性だと感じました。
普段から、ヒルクライムもエンデューロもロードレースも出るホビーレーサーには、まさにZANIAHは選択肢として間違いないものだと思います。
また、200kmの長距離ロードレース、耐久エンデューロなどで、速度維持の特性をとるならば、speedではないかと、私は感じました。
また、走りながら考えたこととして、やはり私のようなFTP200Wに満たないレベルのホビーレーサーには、必要以上に高剛性のフレームは必要ないのではないか、と感じました。
たしかに、雑誌などでハイエンドフレームのインプレを見て、「コレを買えば俺も…!」と思ってしまいがちですが、自分の力にあったフレームを選ぶことで、自転車に乗る時間も増えますし、乗っていて楽しく感じるはずです。
自転車に乗り込むことで、体力や筋力、走り方が身についたら、また自分に合ったフレームに買い換えたほうが、結果的に近道になるのではないでしょうか。
見た目的には、イタリアンバイクに比べるととっても地味で、雑誌での知名度もないマイナーなZANIAHですが(笑)12万円台のアルミロードからカーボンを考えてステップアップしようとしているホビーレーサーの方や、日帰りロングライド指向の方、高剛性フレームに踏み負けて、延々とそれに打ち勝てない方(私のことです)、またサイズさえあえば、女性にもお勧めできるフレームだと思います。
ミズタニ自転車さんを取り扱っている自転車屋さんならば、試乗車を取り寄せてお借りすることもできると思いますので、気になっている方は、ぜひ試乗してみて下さい( ´ ▽ ` )ノ
ネット上のインプレは少ないのですが、こちら↓
サイスポWeb
ホビーレーサー向け GRAPHITE DESIGN ZANIAH
http://www.cyclesports.jp/articles/detail.php?id=67
楽天市場MAPSPORTS
METEORシリーズとの違いを、わかりやすく説明してあります。
http://item.rakuten.co.jp/mapsports-syuppin/zaniah_frame/