シーズンもすでに後半に差し掛かっていますが、シーズン前半に体調を崩してしまった私としては、LSDを延々とやるには勿体ない(高負荷をかけても故障しにくい)時期ですし、今から高強度インターバルのメニューを組むのもたいへんだなあ…と思っていたら、タイミング良くOVERLANDERさんから「短時間効率的サイクリング・トレーニング」がリリースされました。
kindle書籍、1年ぶりぐらいに購入しました。
kindle本体購入当時はkindle書籍のラインナップが少なく、すっかり机の中で眠っていたのですが、最近はいろんな本やコミック等も充実していて、良いですね(*^_^*)
アカウントを統一すれば、kindle、iPad、iPhone、Androidのどの端末でも購入した本を見ることができるのも便利です。(読んだページも共有されます)
書籍の内容については購入して読んで頂くとして、個人的に興味を惹かれた内容としては、
・VO2maxを基準にした、14日間トレーニングメニュー(VO2maxブースタープログラム)が詳細に書かれているので、パワーメーター初心者の方でもパワーメーターを使ったトレーニングメニューをすぐに実践できる
・ベストパフォーマンスを発揮するための体脂肪率が明確に書かれているので、自分がどの辺りの体脂肪を目指すべきか、指標になる
・回復走もインターバルで行うとし、そのメニューについても書かれている。回復走は低強度で長時間という観念があったので、これには驚きました
・オーバートレーニングとオーバーリーチングの違いに関する言及がある。本当に自分がオーバートレーニングなのか、その判断基準が書かれていて納得できました
・筋力トレーニングが本当にサイクリストにとって効果があるのか?という点について、思わぬ結論から切り込んできている
・筋肉量を増やさずに筋力を高めるトレーニング方法や、そのための生活習慣の改善について書かれている
などなど、kindle書籍で170ページなのでボリュームもそれほどないのでは?と思っていたのですが、今までに無い切り口で書かれた内容も多く見受けられ、たいへん参考になるコンテンツばかりでした。
また、じてトレの髙嶋さんが翻訳されていることもあって、直訳のようなわかりにくい表現は一切なく、しっかりとした日本語と自転車用語でローカライズされている点が、素晴らしいです。
目次やコンテンツ詳細は、amazonのサイトに書かれていますので参考までに。
短時間 効率的サイクリング・トレーニング: 少ない練習量でパフォーマンスを最大化するためのヒント
- 作者: ジェスパー・ボンド・メデュス
- 出版社/メーカー: OVERLANDER株式会社
- 発売日: 2014/07/18
- メディア: Kindle版
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ただし、トレーニングメニューに関する内容は、最低限パワー表示できるローラーか、パワー計測器を持っていないと実行できないため、何らかのパワー計測器を持っている方向けの本と、考えたほうが良さそうです。
VO2maxブースタープログラムについては、ざっと読んでみて実践できそうな内容でしたので、火曜日から取り組んでいます。
無事14日メニューを終えることができたら、また報告します(^-^;
あと、こちらはKindle繋がりのご紹介ですが、ロードレースを中心に参加されている方でしたら、セカンドウインド鹿児島の和田さんが書かれた、こちらのkindle書籍もオススメです。
なぜかロードレースに関しては、いまだに「チームに入ってレースに出て体で覚える」という慣習になっているようで、初心者のレースに対するハードルの高さに、少なからず関係していると思います。
イベントをどんどん増やしていくのも良いのですが、ロードレース(ヒルクライム・エンデューロも含めて)の基本的なルールや流れを解説した書籍が、もっとあっても良いのではないでしょうか。
価格も160円とお手頃なので、ぜひ一読されてみて下さい(^▽^)/