やっとレース編にたどり着きました(^-^;
ルートラボを参照すると、全日本マウンテンサイクリング乗鞍のコースはこんな感じになります。
乗鞍高原観光センター~乗鞍高原鶴ケ池:全長20.5km 標高差1,260m
第1チエックポイントの三本滝までは6.8km。ここの区間は比較的勾配が緩く、5~8%の坂が続きます。
ハーフ地点が9.75km。
第2チエックポイントの位ヶ原山荘まで14.5km。つづら折れの急勾配が続きます。だいたい6~10%勾配。わずかに13%程度の勾配が混じる感じでした。
その後は標高2300mから2700mの、酸素の薄い森林限界で、ぶっ倒れるまでペダルを踏み続ける感じです。
男子D-2は8:07スタートでしたので、8時ちょっと前ぐらいから、スタート地点への移動が始まります。
この日の乗鞍は快晴で、スタート地点からゴールのピークが見えました。
ここから、あの山の頂上まで登っていくことになります。
スタート3分前。緊張が走ります。
だいぶレースのスタートの雰囲気にも慣れたので、特に緊張せずにいる私でした(^-^;
位置取りとしては、真ん中より少し後ろにいる感じです。
昨年までのタイム計測は、スタートした瞬間から、ゴールラインまでの時間だったそうですが、
今年から、スタートラインからゴールラインまでの時間に変更になったそうです。
なので、後方からスタートしても、計測される時間は変わらないということになります。
そして3分後、ついに男子D-2クラススタート!
左のクリートキャッチに失敗してしまい、後ろに追突されるといけないので、急激な車線変更をしないよう、そのまましばらく走りました。
速い方はどんどん後ろから追い抜いていきますので、しばらくしてまわりがばらけてから無事クリートキャッチ。
乗鞍を走るのは初めてで、試走もしていなければアップもしていないので、山田さんに言われたことを守り、最初のチェックポイントの三本滝までは、雰囲気にのまれないように、がんばらない走りを目指しました。
パワーのみに気を配り、自分のLT(1時間キープできる出力)は224Wなのだから…と言い聞かせ、表示200W付近のペースを保ちます。
抜かれる人には抜かれるけど、気にしない!
ヒルクライムなので自分のペースをキープです( ´ ▽ ` )ノ
標高はどんどん高くなっていき、空が近くなっていきます。
6.7km地点のチェックポイント1(CP1)の三本滝で、26分15秒。
チャンピオンクラスの先頭集団は、ここまで16分で走るそうです。
まだ今ひとつ調子が上がらないため、もう少しがんばらない走りを続けることにしました。
ハーフが近くなってきた8.9kmの地点で、体が軽くなってきました。
やっとこさアップ完了(^◇^) ←もう中盤近いやん
ハーフ9.7km地点で、38分19秒。
いいペースなのかどうかは、ぜんぜんわかりません(笑)
ここまでは勾配も思っていたよりきつくなく、これなら金峰山1本+裏金峰山3本の練習のほうが地獄だったなー…あれはきつかった。と思いつつ、210W付近の出力をキープ。
できれば220Wキープしたかったのですが、今後どんな坂が待ち受けているかわからないうえ、残りどれぐらいの時間がかかるかもわからないので、体力温存の作戦です。
だんだん山頂が近くなってきました。
CP2前の、連続つづら折れのコースは、進入前に後ろを確認して、できるだけ外側を回る作戦でクリア。
コーナーのRがきつく、勾配もあるため、内側はかなりの激坂になっています。
乗鞍は、ずっと一定の負荷がかかるタイプの坂で、平坦区間はほとんどありません。短い平坦が4回ぐらいあったかな?という感じです。
なので、アウターの必要がないというのは、たしかにその通りのような気がします。
フロント34×リア12-25辺りをチョイスするのが基本のようです。
私の仕様は、いつものノーマルクランク52-39×12-27T。
最初は12-25Tで行こうかと思っていたのですが、なるさんから、せめて27つけて下さいとアドバイスを頂いて、交換したのでした(;´▽`A``
CP2の位ヶ原山荘14.5km地点で、1時間5分43秒。
ここで標高2300mを超え、酸素の薄さを体感できるレベルになってきます。
位ヶ原山荘を抜けた一つ目の左コーナーから、気温もぐっと下がり、少し風が出てきました。
森林限界を超え、周辺が開けた景色になっていき、ここでゴール地点もチラチラと見えてきます(^▽^)
2300mを超える高地になり、息が苦しくなる感じはないのですが、あきらかに、足にかかる力が落ちているのを感じました。
ここでの4%勾配は、三本滝付近の8%勾配ぐらいの気持ちで踏まなければ、200W以上出ません。
感覚的な出力は、半分ぐらいになっていると考えてもいいかと思います。
とはいえ、ちゃんと踏み込めば力も出ますし、序盤の頑張らない走りのおかげで、まだまだ足も残っており、200W出力を出し続けることができました。
この辺りで、序盤のペースを上げすぎた2000~3000番代の方が、まとめて落ち始めてきました。
押して歩いている方も、少なくありません。
やはり2300m超えたあたりから、高地対応の壁があるのかな?と考えてみたりしました。
残りが少なくなるにつれて、残り3km、1km、700m、500m、300mと、こまめに看板が出て、コースが狭くなっていきます。
3台ぐらいしか併走できない幅のため、同じようなペースの方が横に並んでいると、なかなか抜くことができませんので、少しの隙間を見つけては、細かい追い抜きを繰り返して抜いていきます。
ホイールが柔らかめのZIPPで、細かいアタックも足にこないため、楽に追い抜きをかけることができました。
最終局面でも、なぜか私の出力は落ちることなく、200W平均を出し続けることができていました。
序盤の頑張らないペースを守っていたことと、GDRの自転車のおかげで足が残っているんだろうなあと思いつつ、残り3kmぐらいでタイムはなんと1時間20分台Σ(・∀・;)
もしかしてもしかすると、これは1時間30分切れるんでは…!!と思いつつ頑張りましたが、ゴール前100m付近で、無念の30分越えΣ(゚д゚lll)ガーン
そのままゴールして、サイコンのタイムは、1時間31分45秒!無念!!(;´д`)
ログデータを見ると、平均出力は212Wと、1時間30分をLTでキープできたことになります。
Z1とZ2はほとんどなく、常にZ3-Z4の走りになっているのが、わかります。
Z5に入っているのは、おそらく勾配のきついところでダンシングした時の数値で、ほとんどの坂はシッティングでクリアできました。
平均速度も13.2km/h 平均ケイデンスも69rpmをマークしており、普段以上の力がだせたと思います。
3年前に本格的にロードで走り始めたころ、止まりそうなケイデンスで、5%の勾配を4〜5km/hで、息も絶え絶えに走っていた時代が信じられないです(;´∀`)
ゴール後に自転車を降りると、左側に鶴ヶ池ときれいな景色が見えます。
まるで、登山にきたような気持ちになります(^-^;
自転車を押して、下山用の荷物を預けたバスが待つ駐車場まで歩いて移動します。
駐車場付近は、下山待ちの方、休憩の方、着替えの方で、大混雑(;><)
それでも、じりじりと進んでいくため、ストレスはないです。
むしろここで歩きながら、ゆっくりレストを取りたいところです(笑)
駐車場でタイム計測用のセンサーを返却し、自転車をラックにかけて、下山用の荷物を取りに行きます。
この日は天気が良かったので、ウインドブレーカーとニーウォーマーのみを装着して、下山準備しました。
写真は、駐車場からの景色。
この道路を下っていくと、岐阜県側の乗鞍エコーラインへと続いています。
こちらのほうでも、ヒルクライム大会が開催されます(o^∇^o)ノ
http://www.gifu-np.co.jp/hillclimb/
遠くに見える、山頂の丸い建物は、乗鞍コロナ観測所跡地になります。
しばらく休憩して、下山を開始しました。
下山は、特に順番があるわけではなく、並んだ順に自由に下山していきます。
途中一カ所、ある程度の人数をまとめる関所のようなところがありますが、
基本的に自由に下ることができます。
この日は終始快晴。乗鞍4年目のなるさんのお話では、こんなに天気のいい乗鞍はないとのこと。ラッキーでしたv(*'-^*)♪
端によせて写真撮影もできますが、できれば手信号を出してから止まった方がいいと思います。
上からは、みなさんけっこうなスピードで下ってくるので、突然ブレーキをかけると、おっとっと…となってしまいます(;´▽`A``
できれば、中盤までは左側を避け、真ん中から右側よりに走った方が良いかと思います。
デジカメのパノラマモードで撮影。ほんとにこの景色は、ぜひ実際に登って見てください(*^▽^*)
下山後は、乗鞍観光センターで、タイムが入った完走証を受け取りました。
また、会場内に掲示してある、携帯電話のQRコードを読み取ることで、順位とタイムをリアルタイムで確認することができます。便利な世の中になりました(・∀・)
私の順位は、580人中339位となりました。
58%の位置なので、真ん中より下ぐらいですね(^-^;
それでも、ヒルクライムが苦手な私の脚質を考えると、健闘したほうかと思います。
事前に、体重と出力から、おおよその目安タイムは1時間40分だと割り出し、目標としていたのですが、それを上回るタイムを出すことができ、自分としてはびっくりでした(^◇^;)
チャンピオンクラスの出場権は1時間20分切りなので、まだまだやることをやれば、20分切りは可能だと確信できました!
そのまま車に戻って片付けを終えた時点で、11:30でした。
午後から表彰式や抽選会もあるのですが、そのままなるさんと松本に移動して、お昼を食べることになりました。
ちなみに、帰りも乗鞍帰り渋滞が起こり、松本市内まで2時間ぐらいかかりました(´;ω;`)ブワッ
なるさんとチャリ友のorionさん、まっき~さんご兄弟と一緒に、昨日なるさんが食べたという「凌駕idea」に到着。
http://tabelog.com/nagano/A2002/A200201/20001209/
えーと、すごい名前ですが、ラーメン屋さんです(;・∀・)
昨日なるさんが食べたという、「にぼ二郎」を注文。豚骨系のラーメンです。
イベントも終わったので、大盛り(無料)を注文!
初の二郎インスパイア系ラーメンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
肉もごっそり、麺も太麺でごっそり大盛り、もやしと野菜もごっそり、にんにくごっそり。
鹿児島ではまず見ることがないタイプのラーメンです(;゚Д゚)
がっつりとかぶりついて食べるのですが、なかなか麺が減っていかない…。
とりあえずこのラーメンヒルクライムも、がんばらない出力で食べ続ける。
途中で、まっき~さんがラーメンDNF。
えっ、そんなにきつかったかなー?と思いながら、さっくりと食べ終わりました。
なるさんは、昨日と同じものはちょっと…と言いながら、激辛赤スープの「スーパーレッド(11速)」を注文。
11速の部分は、笑える方だけ笑って下さい(^-^;
味を聞くと、平然と「うーん、辛いですよ」と言いながらもくもくと食べて完食していたので、それほどでもないのかと思っていたところ、
実はかなり辛かったらしく、日記では味がわからんぐらい辛かった!と書かれていました(;・∀・)
食後は、小一時間ほど、チャリ談義で盛り上がりました(*>∀<)ノ))★
orionさんも、まっき~さん兄弟も、きさくな方で(しかもとてつもなく速い方々で)、気軽にチャリ話をすることができました。
一人で参加していたら、イベント後にこんな場はなかったと思うので、なるさんに(^人^)感謝♪です。
そんなこんなで、ラーメン屋さんの駐車場で解散して、なるさんと富士スピードウェイでの再会を約束し、私はまた松本市内のホテルで宿泊となりました。
翌日名古屋に行く予定だったので、松本に連泊しましたが、やろうと思えば、当日の鹿児島行き最終便で帰るスケジュールも組めます!
11:30片付け完了→そのまま一気に下道2時間(乗鞍渋滞考慮)+高速3時間半→17時頃セントレア到着→19:25鹿児島行き最終便に滑り込み、というのも可能といえば可能なスケジュールですので、鹿児島から土日のみで参加することもじゅうぶん可能です( ´ ▽ ` )ノ
今は交通機関が便利になっているので、乗鞍は決して遠い場所ではありませんよー。
ただ、今回のように帰りに高速で事故渋滞が起こってしまうと終わりなので、できれば帰りの飛行機チケットだけはフィックス(特割など時間変更ができないチケット)ではないものをオススメします(^◇^;)
今回初参加の全日本マウンテンサイクリング乗鞍でしたが、全国のヒルクライマーが1年の目標とするだけあって、素晴らしい大会だと感じました。
コースや斜度もバランスが良く、高地対応が必要であり、全国のヒルクライマーと共通の物差しで自分の実力を測れる点など、非常に魅力的な要素が多い大会です。
鹿児島からでも、こんな感じで普通に参加できますので、
興味をもたれた方は、ぜひ来年エントリーしてみて下さい!(。≧ω≦)ノ
■関連リンク
全日本マウンテンサイクリングin乗鞍2012
"山の神" 復活! 田崎友康との接戦を制した森本誠が再び乗鞍王者に
http://www.cyclowired.jp/?q=node/90277
森本さんやっぱりすごすぎる…(;゚д゚) ほんと山神ですね。
昨年優勝の長沼選手は、バイクラの別冊では2連覇を狙うと書かれていましたが、チーム方針の変更により参加しないことになったそうです。メテオランチでの走りが見たかった(´_`。)
女子の金子さんがGDRに乗っているのは以前から知っていたのですが、メテオランチかと思っていたら、メテオスピードなんですね(・ω・;)
ヒルクラ用=ランチかと思っていたので、意外でした。
じてトレ
レース情報>全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍【追加】
http://www.jitetore.jp/content/race
乗鞍に参加された、トップレベルの選手のリンクが紹介されています。
以前はイメージが掴めなかったのですが、参加してから読んでみると、
トップの選手が、どんなレース展開をしていたのかがよくわかり、非常に参考になります!